甲子園の土、一般人はそんなに欲しいの!?欲しけりゃあるよ裏ルート

2018/08/23
放送作家 石原ヒサトシ

フリマアプリ「メルカリ」で阪神甲子園球場の土が出品され物議を醸している。

「甲子園第85回記念大会に出場し、敗退した際に実際に持ち帰ったものです」という紹介文で、栃木県から出品されたものは、3500円で取引された。

「2001年(第83回大会)当時、甲子園に出場した先輩から頂きました。大切に保管していましたが、入れ物の瓶には少し傷がついています」という栃木県からの品も1000円で買い手があった。

驚くことに、開催中に「第100回記念の土」まで出品されていて、「惜しくも甲子園に行けなかった球児、応援してくれた方、記念にいかがでしょうか」と紹介してある。

さすがに胡散臭いのか、数日間は買い手がつかなかったが、1670円で買った人が出た。

この他にも、甲子園の土の出品はいくつかある。

SNSでは、

「偽物かもしれない」

「頑張った球児が持つから意味があるのに買ってどうするの?」

「というか、思いの詰まった甲子園の土を売る神経がわからない」

など、売る側も買う側に対してもかなり否定的。球児たちが持ち帰る甲子園の土はそもそも非売品である。出場した記念、ご褒美として持ち帰ることが暗黙の了解で許された特権ともいえる。この土を売って金にするのはモラルの域を越えた心なさを感じてしょうがない。

プレゼントされたこともある

ちなみにだが、一般の人が甲子園の砂を手に入れることができたケースが何度かある。

2014年、甲子園球場が設立90周年を迎えた記念として、春の選抜大会開幕日には土が入ったキーホルダー。夏の大会でも土が入った記念品が、いずれも一部の座席のチケットを持った観客に無料配布された。実はこれもメルカリやヤフオクで出品されていて、2万円以上の値を付けている場合もある悲しい事実も。

他には、2010年に、甲子園球場のグラウンド整備を行う阪神園芸が、グラウンドと同じ配合の土を15リットルの袋に詰めた「甲子園グラウンドキーパーの土」を2310円で発売したことがある。これは、あくまでも、野球のグラウンドなどの土の補充として実用してほしいと意図して販売したのだが、一般から単に「甲子園の土が欲しい」という理由で購入する人がたくさん出たため、販売数日で中止になった。

どうしても甲子園の土が欲しいなら

そこで、カンジの悪いネットなどでの売買を抜きにして、是が非でも手に入れる術はないのか調べてみた。実は、入手できるといえばできるのである。

【甲子園の砂を大量購入する】

阪神園芸は15リットル販売を中止したあと、10袋(150リットル)22,000円から大量販売できるようにした。が、その後、それでも転売が横行したためこれも中止した。

現在は、学校関係や会社のグラウンドなど、大口での取引でのみ販売に応じている。ただしその際は、転売禁止の契約書にサインするルールが有る。土は阪神園芸がある兵庫県からダンプカーでの輸送となり、届け先の距離で料金は違うが、例として甲子園から300キロの場所なら、大型ダンプ(7㎥分)183,750円(1㎥あたり26,250円)になるそうだ。相談に応じてくれるそうなので、本当に甲子園と同じ土が欲しい場合は「阪神園芸」のHPから問い合わせてみればいい。

【甲子園球場で草野球をする・貸し切る】

甲子園球場は、一般が草野球などで使用することができる。土を持ち帰って良いかは不明だが、関係者にお願いすれば多少なら大丈夫だろうと思われる。申込期間が2月中で、抽選結果が3月に出るが、利用できるのは11月中旬から12月中旬までの約1ヶ月とのこと。

料金)
10時~12時30分

13時30分~16時 各40万円。
10時~16時は80万円。
土日休日10時~16時は120万円。

ナイター使用不可

【DIYで作る】

アホかと思われそうだがDIYすればそれも甲子園の土と同じと言える。土は、阪神甲子園球場のHPを見ると・・・

・黒土の産地

岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山などの土をブレンドしている。(毎年決まっているわけではない。)
・砂の産地の変遷

甲子園浜及び香櫨園浜社有地~瀬戸内海産の砂浜~中国福建省

・黒土と砂の割合
春は雨が多いため砂を多めに、夏はボール(白球)を見易くするために黒土を多くブレンドしている。

――――― とのこと。

中国福建省のどこの土かとか、採取地の細かな詳細がないので“甲子園の土DIY”はちょっと難しいか。でももしかしたら甲子園大好き芸人なら知っているかもしれないし、やってやれないこともない(笑)。

その他に、

セ・リーグのプロ野球選手になる

阪神園芸、阪神球団や甲子園球場の関係者になる、

またそんな関係者と知り合いになって取ってきてもらう

・・・など、いろいろ考えれば出てくるけれども、そんなリアル関係者は仕事のプライドと誇りがあると思うので、知り合いに土をおいそれとあげたりはしないだろう。

もしも、せっかく出場してかき集めた甲子園の土を売って金儲けしようなんていうヤツが今後も増えるようなら、甲子園サイドから「土の持ち帰りを禁止する」お達しがでるかもわからない。高野連からも球児たちに一言釘を刺してほしい。

甲子園には魔物が棲むというが、高校球児の聖地の土に値を付けて売ったり買ったりした人間にはきっと天罰が下ると思う。

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この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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