吉岡里帆、台湾でのJ-POP浸透にビックリ「それに感動」

2025/09/01
石井隼人

累計発行部数160万部を突破した眉月じゅん氏による原作漫画を実写映画化した『九龍ジェネリックロマンス』が、ついに劇場公開!公開初日の8月29日にはTOHOシネマズ日比谷にて初日舞台挨拶が実施され、主演の吉岡里帆、水上恒司、共演の竜星涼、栁俊太郎、梅澤美波、フィガロ・ツェン、花瀬琴音、そして池田千尋監督が登壇した。

九龍の街で働き、先輩社員・工藤に恋をするも過去の記憶がないことに気づく鯨井令子を演じた吉岡。涼やかな浴衣姿で登壇して、初日を迎えられた喜びを口にしながら「この夏が終わらない、をスローガンに本作をより多くの方にお届けできたら」と大ヒット祈願。令子の先輩社員で九龍の街を誰よりも愛しながらも、誰にも言えない過去を抱える工藤発を演じた水上も「実年齢よりも9つ上の工藤を生きた時間は大切な財産なので、無事に初日を迎えられてホッとしています」と封切りを喜んだ。先日行われた香港国際映画祭での上映に立ち会った池田監督は「2回の上映共に満席で、現地の沢山の方が気に入ってくれて、沢山の質問を頂きました」と海外での手応えを報告した。

撮影地・台湾での思い出を振り返って水上は「台湾に入ってすぐに僕と柳さん、池田監督たちとカラオケスナックに行きました。僕も下手なりに歌っていざ最後に柳さんの歌う番になったら、柳さんはカウンターの中に入って僕らに背を向けてブルースを謳われた。先輩ながらもその姿が可愛らしかった」と思い出し笑い。柳が人前で歌うのは珍しいそうで、竜星が「それは奇跡に近い!」と驚くと、当の柳は「海外に行った開放感があって歌っちゃった。何を歌ったのか?覚えていない。ベロベロに酔っていたから…」と羽目を外し過ぎたと反省していた。

一方、竜星の台湾での思い出もカラオケにあるようで「僕の台湾での撮影初日にご飯屋さんに連れ行ってもらって、その流れで池田監督と吉岡さん達とカラオケになった」と報告し、「吉岡里帆が…生歌をね!」と暴露。すると吉岡は自身の歌唱には触れずに「あの時の竜星君は凄かった!矢沢永吉さんを歌ってくれて、だいぶ酔っていてキマッていた。『ここで竜星涼の生き様が見られるのか!?』と嬉しかった」と暴露返しで盛り上がっていた。そんな中、ツェンは「クランクインが1年前の今日。台湾では旧暦の七夕です。大切な人と過ごすそんな日に、皆さんと本作の初日を迎える事が出来て嬉しいです」と明かし、吉岡を「素敵!ロマンチック!」と大喜びさせていた。

「過去」が重要なキーワードになっている本作にちなんで「大切に思っている忘れられない過去」をそれぞれ発表。花瀬は「お母さんの手作り焼きそば」、梅澤は「舞台公演中に弟からサプライズでもらった手紙」、ツェンは「20年前の初来日時に食べたラーメンの味」、柳は「小学生の時に観戦した日韓ワールドカップ」と答えた。

竜星は、とある撮影の際に宿泊したホテルで起きた「人生初の怪奇現象」と言い「部屋飲みしている最中に部屋のライトがチカチカしたりして、その場所には柳君もいました。部屋の中の空気も暗くなるし、怖くなって一人では自分の部屋に帰れなくて、柳君に僕の部屋まで付いてきてもらいました。すると今度は柳君が『僕が帰れない』と言い出した。仕方がないのシングルベッドに大きい男二人で寝ました」と爆笑をさらった。

水上は「小学校4年の夏休み」と言い「それまで野球の練習をサボっていたけれど、このままだと同級生に負けることに気が付いて、練習開始の2、3時間前にグラウンドに行って準備するようになった。コーチが見ていてくれて、それに巻き込まれた先輩方が『水上が頑張っているのにどうしてお前たちはもっと早く来ないんだ』と怒られて、結果的に練習時間が繰り上がって迷惑をかけた」と苦笑い。それでも「その経験が僕の努力の始まりのような感触があります」と実感を込めていた。

吉岡は「台湾のスタッフさん達とのカラオケ」と言い、竜星から「カラオケ好きだね~!」と笑われながら「台湾の方は日本の曲を歌える方が多い。それに感動。私たちへのおもてなしとして日本の曲を歌ってくれて、一緒にカラオケに行こうと誘ってくれた」と現地スタッフの気配りに感謝。椎名林檎や宇多田ヒカルの曲を歌ってくれたそうで、ツェンは「台湾人は日本の曲が大好きです」と明かしていた。

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石井隼人
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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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