映画『ラ・ラ・ランド』が話題になっていますが、ミュージカル映画と言われるものは、今まででも沢山話題になっています。そこで、初心者でも楽しめるミュージカル映画について、都内レンタルショップの方にお聞きしてきました。
往年のミュージカル映画
*サウンド・オブ・ミュージック
第二次世界大戦直前のオーストリア、歌うことが大好きな修道女のマリアが、妻を亡くし、7人の子供たちを育てていたトラップ大佐家の家庭教師となる。子どもの躾は常に笛の音による軍隊式。遊びも、歌も知らない子どもたちは、優しく名前で呼びかけ、歌を教えるマリアへ心を開き始めますが、トラップ大佐の再婚話が持ち上がり彼女は修道院に戻ることに…
学生の頃音楽の時間に歌った「ドレミの歌」や「エーデルワイス」が劇中に流れると、つい口ずさんでしまいますよ。
*雨に唄えば
サイレント映画からトーキー映画に移る時代のバックステージを描いたこの作品は、ハリウッドを代表する名作のひとつとされ、今なお、人気のある作品。ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面は、映画史に残る名シーンとされ、以後のドラマや舞台でも同じような場面が多くみられるほど。
ラブストーリーとしても楽しめる作品と評判が高いです。
*ウエスト・サイド物語
移民の多い町、ニューヨークのダウンタウン・ウエスト・サイドで対立関係にあるシャーク団とジェット団が、衝突を繰り返しいたある日、シャーク団のリーダーの妹が、兄たちに初めて連れていかれたダンス・パーティで、対立関係にあるジェット団の元リーダー・トニーに出会い心を奪われる。だが、それは許されない恋の始まりだった…。
対立部分が音にのり軽快なダンスで表現される様子は、現代の演劇にも多々見られ、元祖といっても過言ではないと思います。。そんな素晴らしい発想の原点を是非みて欲しいです。
学生生活・青春ミュージカル映画
*ヘアスプレー
番組主催のパーティに飛び入りで踊ったトレイシーは、一躍注目を集め、夢に見た番組レギュラーの座を射止めて人気者となった。しかし、番組の裏には黒人差別規定があり、黒人の親友がいる彼女は、その規定に素朴な疑問を感じ抗議行動に出る…。
ジョン・トラボルタが特殊メイクで巨体な女性を演じているのも話題になりました。
*ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
10代を中心とする学生世代に絶大な支持を受け、世界的ヒットを記録したミュージカル・ドラマの劇場版。ハイスクールの最終学年を迎えた主人公たちが、歌とダンスにあふれた青春模様を繰り広げる。
純粋で一生懸命だった自分の学生時代を思い出させるような、胸キュンは勿論、胸がキュ~と締め付けられる感じがいいんですよ。
子供と楽しめるミュージカル映画
*ハッピー フィート
歌でハートを伝えるペンギンの国に生まれたペンギン・マンブルは、歌うことが大の苦手だが、天才的なダンスの才能があった。しかし、ダンスを快く思わない長老たちは、彼の行為が国に災いを及ぼしたと決めつけ、彼を追放処分にしてしまう…
内容は勿論ですが、マンブルの声を演じる『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッドをはじめ、『X-MEN ファイナル ディシジョン』のヒュー・ジャックマン、『ムーラン・ルージュ』のニコール・キッドマンら、人気スターが声優でも注目された作品です。
*美女と野獣
傲慢な王子は、魔法で世にも恐ろしい野獣の姿に変えられてしまう。魔法のバラが散る前に誰かを心から愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができないと言われる王子は、心を閉ざし、絶望の日々を送っていたのですが、町の発明家の娘で心の美しい少女ベルと出会い、次第にひかれていく。
第64回アカデミー賞でアニメとしては初の作品賞にノミネートされたディズニー・アニメとしても話題です。
華やかな舞台を目指すサクセスストーリーのミュージカル映画
*バンド・ワゴン
自分の人気が下り坂になったことを悟らねばならなくなった映画役者の主人公に、親友夫妻がミュージカル・コメディを書きあげ、しきりに誘いをかけて来た。しかし舞台に自信がもてずためらう主人公…だったが、ニュー・ヨークへ行く決心し向かうことに。
古典的な「バレエ」から「モダン・ダンス」、可憐な「バレリーナ」から劇中劇の「悪女」まで。1つの作品で沢山のダンスがみられるのも話題になっています。
*ドリームガールズ
コーラスガールの女性3人組が歩んだ成功と挫折のサクセスストーリーを、数々の名曲に載せて描き出す物語…。
コーラスガール役にグラミー賞受賞者をビヨンセが演じ、ジェイミー・フォックスやエディ・マーフィなどの人気と実力を兼ね備えたスターも出演ししていると話題になった映画です。ビヨンセ率いるコーラスガールたちが披露する歌声は本当に凄い! そんなパフォーマンスは圧巻です。
『対決』『成功』など心情に訴えかけるストーリーを音に乗せることで相乗効果を生み出すのでしょうか、気持ちがさらに盛り上がるんですよね。今年はじっくりミュージカル映画を見ながら過ごす連休もいいかもしれませんね。