プロ野球大改革!数年かけて16球団に増やすシミュレーション

2017/11/20
放送作家 石原ヒサトシ

 

来年で60年間、プロ野球は12球団のまま変わりません。2014年に経済戦略の一環で16球団拡張案が出され、マスコミや野球ファンがざわめきました。この時、マスコミやファンから色んな分析、解析、想定案が飛び交い良くも悪くも賑わいました。

 

球団を増やすことは、多くの野球関係者やファン、NPBも、理念としては「賛成」だと思います。ただ、やり直しが利かない、リスクが高いので、ぶっちゃけ“怖い”んでしょうね。そりゃそうです。

 

一番の疑念は球団経営が成り立つか? だと思いますが、2004年プロ野球再編問題から10年以上経ち、多少の浮き沈みはあるにせよ、今や殆どの球団が黒字経営で、プロ野球全体としてもほぼ右肩上がりなんです。だからそろそろ球団拡張という大改革に踏み切ってほしいと思うんです。

 

では、超大企業・団体が4つ、新規参入に手を上げたとして、16球団でどうプロ野球を回して行くか? あくまでも願望が強い勝手な考察をしてみました。

 

フランチャイズ

 

福岡、北海道のように、地元密着を濃く打ち出すと、特に球団経営の業績は上がっています。人口密集都市、あるいは“東北”楽天のように、広いエリアをフランチャイズとし、主催試合も広範囲で開催することがファン獲得の鍵になるのではないかと思います。

 

2014年アベノミクスの際、政府は候補として、静岡県、北信越地方、四国地方、沖縄県が「球団の空白地域」としていました。(沖縄はちょっと厳しい気がします)合わせて、収容人数が多い野球場が既にある所が望ましいでしょう。

 

【四国】

野球が盛んな四国に1球団。愛媛の「坊っちゃんスタジアム」が収容人数3万人なので拠点に相応しいですが、他の3件の主要球場も順次改装して座席数を増やし、ホームゲームを持ち回りで開催すれば良いと思います。四国四県の総人口は約382万人なので十分なマーケットがあると思います。

 

【北信越or北陸】

春の選抜高校野球で北信越エリアとして新潟、長野、富山、石川、福井、から選出されるので、この5県のエリアで1球団。あるいは、北陸エリアで新潟、富山、石川、福井で1球団。

 

特に新潟は、近年に球団招聘の動きもありましたし、「HARD OFF STADIUM新潟」は3万人収容の球場です。長野県には35千人収容の「オリンピックスタジアム」があります。北信越の拠点は人口が多いどちらかが好ましいでしょう。

 

他に、富山にも3万人収容の「アルペンスタジアム」、福井の「福井県営球場」も22千人収容と、石川を除き、立派な球場がありますから集客が見込めそうです。5県にまたがる北信越はちょっと広いかもしれませんが、総人口は700万人以上にもなります。

 

 

【静岡県】

47都道府県で人口第10位の370万人。最も大きい「浜松球場」は26千人収容、改装して3万人以上にできるでしょう。静岡県は東西に広いので、中部に位置ずる「草薙球場」(22千人収容)を併用すると良いのではないでしょうか。また、隣県の山梨、長野でも沢山主催ゲームを行えばファン獲得につながるでしょう。

 

【南九州】

大分、熊本、鹿児島、宮崎、(沖縄も加えて)エリアを拠点に1チーム。宮崎サンマリンスタジアムは3万人収容。鹿児島県立鴨池球場も3万人収容。鹿児島のほうが人口165万人と多いので拠点はここかも。同様に5県で頻繁に主催ゲームを行いファンサービス。総人口は700万人以上です。ソフトバンクとの九州ダービーは盛り上がりそうです。

 

その他にも・・・

【京都府】

人口は都道府県13位の261万人。「西京極球場」は収容人数2万人なので改修が必要。そもそも関西は野球が盛んですから、阪神、オリックスとの関西ダービーは盛り上がるかも。ただ、関西は阪神人気が強力なので、奈良や滋賀などでの主催ゲームを増やしてファン獲得を。

 

【茨城県】

人口は都道府県11位の291万人。「ひたちなか市民球場」は26000人収容。関東圏で、千葉、埼玉とファン獲得にかぶりそうではありますが、栃木や群馬、福島まで手を伸ばしファン獲得を。

 

【東京都 多摩地区】

意外と盲点なのですが、東京郊外と言われる多摩地区に1球団。調布市、三鷹市、府中市、武蔵野市、広い町田市や八王子市などは、いわゆるベッドタウンで世帯数が多く、人口は423万人にもなります。ファミリーで楽しめるファンサービスを取り込めば需要はデカイかもしれません。

 

ただ、問題は球場です。大きな所で「ダイワハウススタジアム(八王子市民球場)」11,289名なので、新球場建設、あるいは大改修工事で作る必要があります。

 

あとは、中国地方にもう1チームとも思うのですが、広島以外の県となると、人口や球場の面から考えてちょっと厳しそうなので控えました。東北楽天のように、北信越、南九州と広範囲のフランチャイズ名を付けて、定期的に試合を行えばファンは拡大するはず。

 

都会にいるとわからないかもしれませんが、地方では何年もプロ野球の試合が開催されない県なんて沢山あります。なるべく広範囲で頻繁にプロ野球を生で見られる機会を増やし、特に子どもたちにコンタクトすれば野球人口拡大に必ずつながります。

 

 

16球団がスタートするまで

 

支配下登録選手は1球団最大で70名、4球団で280名、ネット上では「この選手数を確保するのがムリ」とする人を多く見ましたが、私の意見は少し違います。一気に4球団増やさなくてもいいじゃないですか。2球団ずつ増やすんです。時系列で、例えば2018年に球団拡張計画をNPBが発表したとしましょう。

 

2018年

「球団拡張発表」年内に新規参入球団ができれば2球団決定、設立。NPBへ、3年間で加盟料など必要な金額を分割払いして行く。チームが球団として参加するのは2021年から。

 

2020年

支配下選手確保。ウェーバー制ドラフト、他球団からのプロテクト選手、外国人枠増など、ある程度優遇なシステムで。

 

2021年

プロ野球14球団スタート

案1:1リーグ制 ~ 14球団総当りで試合を行う。シーズンを前期・後期に分け、それぞれの優勝チームで日本一決定戦。交流戦の代わりにトーナメント戦など、変わった大会も開催。

案2:セorパ8球団制 ~ どちらかのリーグを8球団にする。

 

2022年

この年までに、残り2球団の新規参入を決め、設立。先の2球団同様に加盟料などを分割払いしていく。

 

2023年

翌年から加わる2球団を優遇したドラフトと支配下選手確保。

 

2024年

セ・パ16球団による新プロ野球スタート

交流戦は全球団と対戦すると日数が多いので、1チームが他リーグ半分の4球団と対戦。翌年は他の4球団と対戦というふうに入れ替える。

 

__このような数年のスパンを設けて計画的に4球団増やすのです。新規企業も一気に大金を支払うリスクを伴わないよう分割に。先に支払うことで設備などの準備金として役立てます。

 

最も懸念される選手の確保も優遇。完全ウェーバーじゃなくても、全て先に指名できる権利くらい与えます。おそらく最初は選手レベルが伴わないでしょうから、次の新球団参加までに3年の期間を設ければアマの人材も増えているはずです。

 

2球団増えて14球団で戦う数年間は1リーグ制にしたら面白いじゃないですか。マンネリ打破になりますよ。新規4球団が出揃ったら、セパどちらに加盟するのかをくじ引きで決めるとか、そんなイベントがあっても面白いかもしれません。

 

リスクは超えるもの

 

野球レベルが下がるリスク

 

新球団の選手は、おそらく、他球団のプロテクト選手、戦力外選手、独立リーグ、社会人、などが多くなるはず。圧倒的にチームレベルは低いでしょう。そして、プロ野球全体のレベルも下がるでしょう。でも、こんなリスクは当たり前です。それを覚悟の上で遂行するわけです。

 

1998年MLBで、ダイヤモンドバックスとデビルレイズ(現レイズ)の2球団が新しく誕生しました。この時もMLB全体のレベルが下がったと言われました。レイズは6年連続でリーグ最下位でした。しかし、設立から10年後の2008年にはリーグ優勝を果たしています。ダイヤモンドバックスは、初年は最下位でしたが、翌年ワイルドカード出場。4年目の2001年にはワールドシリーズ優勝に輝いています。

 

下がったレベルは徐々に上がっていくものです。新球団が最初から優勝争するなんて難しいのは承知の上、弱いチームが強くなっていく過程を見守りながらファンは応援する、それでいいじゃないですか。状況は多少違えど、弱小だった楽天は創立たった9年で日本一になったんですよ? 10年以上、日本一はおろかリーグ優勝もしていない球団はいくつあるでしょうか?

 

プロ野球ばかり・・・

最も困るのは、独立リーグの球団かもしれません。多くの選手が吸い上げられそうです。ただ、独立リーグにも新しい選手が入りやすいわけで、野球選手の受け入れ口としては拡大します。

 

それよりも、いっそ、四国アイランドリーグで1球団創設、北信越BCリーグで1球団創設、なんて事はできないでしょうか? そもそも独立リーグはプロ化するものと思っていたのですが、ドラフト指名されるアマチュアである違和感は否めません。

 

余談ですが、サッカーのJ1、J2の入れ替えのように、野球も独立リーグをマイナーリーグとし、上位のチームとプロ野球の最下位チームと“入れ替え戦マッチ”を毎年行うと面白いのに、と思っています。盛り上がりますよ絶対に。NPBさん、こういう発想どうでしょうか?

 

プロスポーツのファンの奪い合いは懸念されるでしょう。サッカー、バスケット、バレーなどは基本が地元密着です。政令指定都市でもない地で3つ以上かぶると、少し問題かもしれません。

 

最後に

こういうことを言う人も多いです。

 

「少子化で、今や野球人口が減っているからムリでしょ」・・・

何を言っているんですか、そんな今だから危機感を持って早くやるべきなんですよ。球団を増やせば、将来の夢「プロ野球選手」という子供の夢が叶うパーセンテージが高くなるわけですよ? 

 

NPBさん、12球団で続けてもう60年です。ファンの多くが、願望を込め、どうにかプロ野球を拡張できないか、発展できないかと真剣に考えているんです。この声は届かないでしょうか? まずは、構造改革委員会のプロジェクト発足から始めてみませんか? 

 

私は、オリンピックよりもWBCよりも、国内のプロ野球をより活性化させることがいちばん大事だと思います。新コミッショナーさん、リーダーシップを発揮して改革の声を高らかに上げましょう。

 

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放送作家 石原ヒサトシ
この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。
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