プロゲーマー・吉田友樹さんが語る『eBASEBALL プロリーグ』の楽しさ

2020/01/08
岸豊

『実況パワフルプロ野球』、通称・パワプロ。やったことはなくても、誰もが一度は名前を聞いたことがあるゲームなんじゃないでしょうか。なんとこのパワプロには、プロのリーグがあるんです。それが、NPB(日本野球機構)とコナミデジタルエンタテインメント共催によるプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」。

同リーグのチームの一つである読売ジャイアンツの代表選手として活躍している吉田友樹(プレーヤーネーム:たいじ)さんに、シーズンの展望やパワプロの面白さについてお話を伺いました!(※このインタビューは12月中旬に行ったものです)

 

―今日はよろしくお願いします。現在、巨人は首位で、あと数試合を戦うとeクライマックスシリーズも見えてくるかと思いますが、今シーズンの手ごたえはいかがでしょうか?

吉田選手:去年はパワプロ歴がすごく浅かったので、フワフワしていたんですけど、今年は絶対に去年よりうまくなっています。勝った感触も「ちゃんと勝てたな」っていう印象があって、悪くないですね。

 

―パワプロ歴、浅かったんですか⁉

吉田選手:去年が確か、3か月くらいしかやっていなくて。始めたてで予選を通ったみたいな感じだったので…。周りの人は、10年以上やり続けたりっていう人が結構いるので、そんな中だったら、僕は全然経験がなかったので、ちょっとフワフワしていた感がありましたね。

 

―吉田選手は、『スプラトゥーン』で世界チャンピオンになったこともありますよね。パワプロに適応していく中で、苦労したポイントはありましたか?

吉田選手:結構パワプロって、人によってプレイスタイルが全然違って、やる人・やる人、個々のプレイスタイルがあるので、それに合わせて戦わなきゃいけないんです。そこはちょっと、難しいなという風に思いましたね。

 

―相手に合わせて戦うのが大事なんですね…では、吉田さんご自身のスタイルは?

吉田選手:強振(バットを強く振る)が多いっていうことと、思い切りの良さ的なもの、そこじゃないですかね(笑)。

 

―今年で2年目となった「eBASEBALL プロリーグ」ですが、リーグ全体として向上したポイントはありますか?

吉田選手:まず、去年より全然レベルが上がっていますね。スタッツを見ても、全体的なeBASEBALL プロリーグでの「ナイスピッチ率(※1)」とか、そういうのが底上げされています。去年より確実に、さらにレベルアップしている感じには見受けられますね。

(※1:投球リリース時に1/60秒のタイミングで完璧にボタンを押すことで出せるナイスピッチの成功率。球威、コントロール共に最高のボールが投げられるため、相手を押さえるのに重要なテクニック。)

―SNSなどでは、どんな反応が届いていますか?

吉田選手:去年とそんなに変わりはしないんですけど…去年はeCS(eクライマックスシリーズ)で負けているので、「今年は優勝してくれよ」みたいなのは、応援として来ますね。

 

―お話にあったように、昨年のeCSは残念ながら敗退してしまいました。今年のeCSが近づいてくるにつれ、去年のeCSについて考えたりしますか?

吉田選手:あんまり考えてはないですけど…去年は実力不足ということもあったので。でも1年が経って、だいぶ実力がついてきたので、去年のことは特に考えずに、今はリーグ的にもかなりいい位置にいるので、優勝を目指すだけですね。

 

―世界一になった『スプラトゥーン』などでもご活躍中ですが、吉田さんが考える、eBASEBALL(パワプロ)の面白さとは何ですか?

吉田選手:パワプロも、リーグ戦になってくるとチームでの戦いになるんですけど、結局は1対1での戦いなので、そこがいいですね。完全に実力が出るというか。勝ち負けがはっきりするんです。チーム戦だと、誰が悪いとか、誰がうまかったとか、そういう話になっちゃうんですけど、1対1だと明確に勝ち負けが決まるので、それが好きですね。あとは単純に、野球が好きなんです。もちろんプロ野球とかも昔に見ていたので、そういう、プロの選手を使って動かすこと自体が、素直に楽しいですね。

 

―野球と出会ったのはいつのことでしたか?

吉田選手:小3くらいですね。少年野球クラブみたいなものに入って、そこから高1くらいまでやっていました。

 

―ゲームとしての野球を本格的にやりだしたのは去年ということですが、それまではあまり触れる機会はなかった?

吉田選手:一応、小学生の時に、たまにですけど、NINTENDO64のパワプロをやったりとかした記憶があります。でも、そんなにたいしてやっていないので(笑)、どのタイトルかとかは覚えていないですね。

―今シーズンに話を戻しますが、チームとして優勝を目指すこととは別に、個人として掲げている目標はありますか?

吉田選手:僕は割と、チームとして自分自身が勝ち越して、それがチームに貢献できればいいなあという風に考えているので、そこまでタイトルとかは意識していないです。けど、今年はホームラン王がけっこう近い位置にいるので、ちょっと意識はします。でも言うほど、取れなくてもいいやという風に思っています。

 

―ホームランは、やっぱり全打席で狙っているんですか?

吉田選手:僕は基本、全打席で狙っていますね。

 

―そんな吉田さんが考える、ホームランを打つコツは?

吉田選手:コツは、なんだろう…?単純に、カーソルの操作がうまい人がホームランを打てると思うので、基本的なことが大事ですね。あとは強振を使うことです。

 

―では最後に、eCSに向けての抱負も含めて、今シーズンをどう戦っていきたいかを教えてください!

吉田選手:まず、今日(インタビューした2019年12月15日時点)の阪神戦がすごい大事なので。まだ僕らは1位ですけど、負け次第では、eCSすらない可能性もあるので。ホームラン王とかもありますけど、まずは勝ちを一つ一つ取っていくことかなという風に思いますね。

吉田選手も出場するNPB(日本野球機構)とコナミデジタルエンタテインメント共催によるプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBLL プロリーグ」、年内の試合は終わってしまいましたが、まだまだ今後の試合も見逃すことができません!

年が明けて1月の11日(土)、12日(日)はeペナントレース第5節、次の週の1月18日(土)、1月19日(日)にはeクライマックスシリーズ、そして1月25日(土)にSMBC e日本シリーズ…と見所満載のスケジュール!

公式HPではYoutubeの試合内容や配信など詳しい情報を見ることができるので、要チェックです!【https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/】

この記事が気に入ったらいいね!しよう

岸豊
この記事を書いた人

岸豊

フリーランスのライター/フォトグラファー。1991年生まれ。写真を撮ることが大好きです。Nikon D850、F6、F3を愛用しています。中判も大判も欲しい。 ホームページ→https://www.kyphotography.online/

岸豊が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop