超ロングセラー絵本「ちいさいおうち」を図書館で借りないで購入すべき3つの理由

2017/05/28
N田 N昌

表紙をみれば「ああ、コレね」「なつかしい」と思われる方も多いのではないでしょうか…。超ロングセラー人気絵本の「ちいさいおうち」でございます。

 

 

アメリカの有名絵本作家バージニア・リー・バートン様の代表作で、今から75年前、1942年に出版され、コールデコット賞を受賞しております。日本では1965年に出版されております。また、1952年には、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって短編アニメ映画も制作されております。

 

どんな内容かというと…。まるで定点観測のように全ページに主人公である家が描かれておりまして、ページをめくるごとに時間が進み、家の周りの景色がどんどん変化していく様子を描いた絵本でございます。

 

街の発展、都市計画の是非など、大人もいろいろ考えさせられる内容になっております。また、この時間経過の表現方法も、とてもアートなのでございます。レトロなアートブックとしても大人の方に超おすすめの絵本でございます。

 

そんな「ちいさいおうち」、超名作絵本なので、どこの図書館でも置いてあると思います。しかし、図書館の絵本はビニールをかけられカバーと本体が一体化されております。カバーや本体が破損しないようにとの配慮だと思いますが…。

 

これが、「ちいさいおうち」に関しては大きな問題なのでございます。

 

まずは、カバーの絵と本体の表紙の絵が違うのでございます。カラーとそうでないという違いもありますが、デザインも違うのでございます。ここは是非、カバーを外して、カバーと本体の表紙を見比べて楽しんで頂きたいところでございます。

 

さらに問題なのは、「見返し」でございます。絵本を開いて最初に目にするページでございます。何も描かれていないケースも多々ありますが、この「ちいさなおうちの」の見返しは、3段に分けて絵が描かれております。一見、同じデザインのものを3段重ねているようにも見えるのですが全部違います。

 

さらに!この絵本を読み終えた後、改めてこの見返しの絵をみると「なるほど!そうだよね」と思える絵になっているのでございます。

 

しかし、図書館の場合、その見返しの左側のページの一部がカバーで隠れてしまい見ることができないのでございます。カバーを外してしっかり楽しんで頂きたいところなのですが…。

 

そしてもう1点!この絵本の本体、は布張り型押しなのでございます。イマドキそんな絵本、なかなかお目にかかれません。是非、ご確認頂きたい。もちろん、図書館ではカバーが張り付けられているので確認できませんので、書店等でご確認くださいませ。

 

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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