今回ご紹介する絵本は、ゴイスーに画期的な絵本でございます。それも、大人から絶大な人気を誇るふたりの絵本作家のコラボでございます。
とにかく絵が素敵、アート度がゴイスーに高いお二人でございます。
どんな企画かと申しますと……。
かつてない試み、業界初でございます。ふたりの作家が、互いに文と絵を担当した絵本(2冊)なのでございます。つまり、一冊は「文:Aさん 絵:Bさん」。
もう一冊が「文:Bさん 絵:Aさん」になっているのでございます。
その作家とは、nakaban様と植田真様でございます。
お二人とも、画家として絵本以外にも、挿絵や本の表紙(装画)など幅広く活躍されているので、絵を見ればきっと「見たことある」と思うはずでございます。
是非、グーグルで画像検索してみてくださいませ。
そんなおふたりが、約5年の歳月をかけて、じっくり意見交換をしながら出来上がったのが、この2冊の絵本でございます。
「とおいまちのこと」(作:植田真 絵:nakaban 出版社:佼成出版社)
「みなとまちから」(作:nakaban 絵:植田真 出版社:佼成出版社)
なによりゴイスーなのが、それぞれ1冊ずつでも十分に楽しめる絵本なのですが、両方読むとより深く作品を味わえるところでございます。
往復書簡のような味わいがある、これまでにない絵本でございます。二つの物語は、美しくシンクロしております。絵も見事にシンクロしております。
ちなみに、絵は、ふたりの合作が1見開き、交換して描く絵が1見開きとなっております。どのページの絵が合作なのか、交換して描いたのはどの絵なのか…、そんな楽しみ方もできるかと。
おふたりとも、物語も文章も大人好みでございます。上質な詩、短編映画を鑑賞している気分でお楽しみ頂けます。
決して企画が画期的なだけではございません。このコラボ企画は、この二人だからこそ実現した企画でございます。この二人のコラボは絶対観てみたい!
読んでみたい、そういう二人だからこそ成立しているのかと存じます。
プレゼントして絶対に失敗しない、おしゃれで上品な大人絵本でございます。
是非、2冊一緒にプレゼントして頂きたいのでございます。
内容は、見てのお楽しみでございますが、読むと、遠い町をぶらっとしたくなる、そんな絵本でございます。眺めているだけで、雑然とした現実を忘れさせてくれる絵本でございます。
自分へのご褒美(プレゼント)絵本としてもオススメでございます。
仕事で疲れて帰った際、寝る前に短時間で読める最強の癒しグッズになること間違いナッシングな2冊でございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)