バーレスク東京、サマンサタバサ…360 度フルLED ビジョン利用した建物が凄い!「LED TOKYO」インタビュー

2019/05/31
マガジンサミット編集部

六本木の夜を魅惑のダンサーたちと華やかな演出で彩る大人気スポット「バーレスク東京」。その衣装の豪華さやクオリティの高いパフォーマンスなど以外に度肝を抜かれるのが、大迫力 “360 度+天井面LED ビジョン”です。

プログラムの内容や演出にあわせて、めまぐるしく変わる美しく鮮明なLED グラフィックに彩られた空間は、いちど体験したら忘れられない凄さ。これが最先端のエンターテイメントメショーだと感激するばかりです。

最近では、野外広告や屋外看板、展示会、スタジアム、そして「バーレスク東京」のようなショー演出などさまざまな場所で見かけるLED ビジョン。今回は、そんな日々、進化しつづけるLED ビジョンにつて「バーレスク東京」の360 度+天井面LED ビジョンを手掛けた「LED TOKYO(LED 東京)」の代表取締役CEO鈴木直樹さんに、今、知っておくべき話題のLED ビジョンスポットなどをはじめ、LED ビジョンについてさまざまなお話しをうかがいました。

バーレスク東京の360 度LED ビジョンは画期的

鈴木:「バーレスク東京」さんから、360 度+天井面LED ビジョンのデザイン案を聞いたときは驚きました。それ、どういう計画?!って(笑)。天井面だけでなく、客席に隣接した円柱ビジョンや曲線を描いた帯状ビジョンなど、当時としてはかなり珍しかったと記憶しています。今でも、ここまで凝りこだわったショー空間は国内にないと思います。ショーごとに変わるグラフィックも素晴らしく、クオリティが高いです。

LED ビジョンにはいくつかタイプがあり、弊社では、屋外用・床面用・ウィンドウビジョンなど、用途に合わせ仕入れたトップスタンダードなLED ビジョンを、できるだけ低価格でご提供できるようにしています。また、設置後も専任のスタッフがLED パネルの点検を行い、品質を保つためのアフターフォローをしています。

LED ビジョンは、プロジェクションマッピングで利用されるプロジェクターや液晶ディスプレイよりも数倍明るく鮮明で、また、投影の際に遮蔽物による影ができないため、ライブやミュージックビデオ撮影などの演出にも適しています。全世界で急激に普及しつつあり、最もLEDパネルを生産している中国の深圳で、3年前には数百社だったメーカーが、2 ケ月ほど前に調べたところ約3000 社にも増えていました。そのくらい需要があるのです。

LED ビジョンを設置する際は、解像度・視認距離・画面サイズを計算し適切なパネルを選びます。画質の美しさなどは、LED ピクセルのピクセルピッチ(隣接するピクセルにおける同色のLED 間の距離)によって変わります。ピクセルピッチの距離が近く面積あたりのピクセル数が多いほど、画面サイズが同一のビジョンと比べてより解像度が高くなります。

世界のLED ビジョンを活⽤した凄い建物は?

鈴木:外壁面をデジタルサイネージで覆った表参道のサマンサタバサ(サマンサタバサ表参道GATES ポップアップ デジタルストア)は格好良いですよ。非常口までLED パネルがついている凝りようです。マンサタバサは、漫画やアニメーションなど、さまざまなコンテンツとのコラボレーションも多く、イベントごとの演出が見ものです。表参道の新しい待ち合わせ場所としても人気ですよね。

国外では、2019 年にイギリス・ロンドンに完成した「トッテナム・ホットスパースタジアム」です。信じられないほど大きなビジョンがついているスタジアムで、スタジアム内などを一周するように設置されている超横長のLED ビジョンが印象的です。スポーツ観戦などで得点が入ったときなど盛り上がるんですよ。

そして、桁違いのスケールだったのが、深圳で開催された中国の改革開放40 周年を記念したLED ライトショーです。プロジェクションマッピングではなく、150 万セット以上という、とんでもない枚数のLED ビジョンを、ある区域に建つ高層ビル群すべての外壁に張り付けて演出したもので。まるでSF 映画のような…“未来”きたーって感じで圧巻です。

今後、活躍が期待できるウィンドウビジョン

鈴木:日本はデジタルサイネージや野外広告に対する規制が厳しく、場所によってはLEDビジョンによる出稿や演出が難しいです。例えば、表参道も渋谷側

は屋外LED ビジョンの設置が許可されていますが、渋谷区神宮前や千駄ヶ谷などの文教地区はNG です。

そこで、おススメなのが薄型・軽量で設置しやすく外光を遮断しないシースルータイプの「LED ウィンドウビジョン」です。ショールームやガラス面の内側に透過型の「LED ウィンドウビジョン」を設置することで、規制に違反することなくある程度、自由に演出することができます。

この「LED ウィンドウビジョン」を利用して、とある有名企業が自社ビル丸ごと演出する企画などももちあがっています。詳しくはお話しできませんが、もし実現すれば大きな話題になると思います。また、透過性を利用した演劇やライブの多彩な演出も可能。

それから、僕の知っているところではロックバンド「amazarashi」さんのライブが恰好良かったです。「LED ウィンドウビジョン」の檻のなかにメンバーが入って演奏し、歌詞をビジョンに映す感じの演出で。今後、ライブ演出もいろいろと可能性が広がりますよね。

写真)「LED ウィンドウビジョン」。この大きさ(W2000:H1500)で150 万ほどだそうです!

スポーツ競技のエンタメ化

鈴木:来年はオリンピックも開催されますし、ますます、LED ビジョンを活用したスポーツ観戦が盛んになるのではないでしょうか。

例えば、弊社ではフェンシングの選手権大会に大型LEDビジョンを提供しています。フェンシングはルールが難しいため、審判機とLED ビジョンを連動させ得点の可視化や、その他、選手のプロフィールや心拍数なども表示し、より観戦しやすく臨場感をたかめるお手伝いをさせていただいています。

また、バスケットボールやバレーボールではコートに2tの重さに耐えられる特殊なLED パネルを敷き詰め、LED ビジョンの“床”を実現させる試みもしています。もちろん、そのまま競技可能で激しくボールを打ち付けたり運動したりしても壊れません。競技中やハーフタイムなどに、今までにないLED によるグラフィックと選手らのコラボレーション演出が体験できるようになるかも知れませんね。

鈴木さん、ありがとうございました!「LED TOKYO 」詳細は、http://led.led-tokyo.co.jp/ まで。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

マガジンサミット編集部
この記事を書いた人

マガジンサミット編集部

編集部のTwitterアカウントはこちら 【マガサミ編集部Twitter】 編集部のYoutubeアカウントはこちら 【マガサミYoutube】

マガジンサミット編集部が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop