相応に天寿を全うし亡くなる天才もいれば、惜しまれつつも短い人生を疾走し、偉大な作品とインパクトを遺し旅立つ天才もいます。
ローリングストーンズのブライアン・ジョーンズ、天才ギタリスト、ジミーヘンドリックス、ドアーズのジム・モリソン、ロックシンガーのジャニス・ジョプリン、ニルヴァーナのカート・コバーン…。
この５人は奇しくも同じ音楽家、２７歳で夭折しています。
後世にも多大な影響を与えた彼らを「２７クラブ」と呼ぶ人も。そこで今回は２７クラブについて紹介します。
ザ・ローリング・スト－ンズ「ブライアン・ジョーンズ」
英国を代表するバンド、ストーンズの元リーダーでギタリストのブライアン（１９４２～１９６９）。
晩年は薬物依存もあり、バンドを辞めさせられる形に。ほどなく自宅のプールで沈んでいるところを発見されました。検死によると、アルコールとドラッグの影響による不運な出来事とされ、つまり事故死。しかし自殺説、他殺説も浮上しました。
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Fujisan.co.jpより
代表曲パープルヘイズの「ジミー・ヘンドリックス」
多くのミュージシャンに影響を与えた米国の天才ギタリスト・ジミヘン（１９４２～１９７０）。
滞在中のロンドンのホテルで死んでいるところを発見。飲酒しながら睡眠薬を服用し睡眠中、吐瀉物で窒息死したといわれています。レコードデビューからわずか４年での出来事でした。
なお、左利きのようにギターを持っていましたが、食事やペンは右で持っていたため右利き説があります。
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Fujisan.co.jpより
アメリカを代表するロックシンガー「ジャニス・ジョプリン」
現代でも偉大なシンガーの上位に名前が上がるほど、圧倒的な歌唱力をもっていたジョプリン。（１９４３～１９７０）。ロス滞在中のホテルで死んでいるところを発見されました。ヘロインのオーバードーズが原因とみられています。遺灰はカリフォルニアの海に散骨されたそうです。
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Fujisan.co.jpより
ドアーズの「ジム・モリソン」
歴史上最も偉大なアーティストにも名を連ねるバンドのボーカル・モリソン（１９４３～１９７１）。パリのアパートのバスタブで亡くなっているところを発見されました。心臓発作とされ検死も行われなかったそうですが、交際相手は薬物の過剰摂取が原因ではないかとコメントしています。
ニルヴァーナの「カート・コバーン」
全世界でトータルセールス７５００万枚、「ニルヴァーナ以降」という言葉も使われるほど、後世に多大な影響を与えたニルヴァーナ。そのボーカル・ギターのカート・コバーン。（１９６７～１９９４）
少年時代からうつ病、そして薬物依存症だったカートは、自宅でショットガンを使用し頭を撃ち抜き自殺。アーティストとして大成功しメディアが伝える姿と本来の自分の姿の乖離に悩んでいたとされています。また暗殺説もあり、捜査は継続中です。
広義の２７クラブ
・ロバート・ジョンソン（１９３８年死去）伝説的なブルース歌手。十字路で悪魔に魂を売り、ギターのテクニックを手に入れたと噂される。不倫相手の夫に殺害とも病死とも。
・リッチー・エドワーズ…ウェールズのマニック・ストリート・プリチャーズのギター。かねてよりうつ病、アルコール、ドラッグの問題を抱えており、１９９５年に失踪。後に裁判所が死亡宣告する。
・エイミー・ワインハウス（２０１１年死去）イギリスのＲ＆Ｂシンガー。アルコール中毒で死去。
・ジャン・ミシェル・バスキヤ（１９８８年死去）画家でノイズバンドＧＲＡＹの創設者。ヘロインのオーバードーズで死去。
天才が若くして死んでいく…、もちろん迷信のなにものでもありません。しかしこうも多くの音楽家たちが２７歳で他界するのには何か理由があるのかも、と感慨深いものがあります。
奇しくも９月１８日はジミヘンの命日。彼らを追悼し、偉大な作品を振り返るにはいい日かもしれません。
