マジック界で最も権威ある賞の1つ、『THE MERLIN AWARD ザ・マーリン・アワード2018』にて「マーリン・アワード 2018」を日本人マジシャンのMAGUS(メイガス)氏が、昨年12月24日に受賞し、そのトロフィー授賞式がお台場のユナイテッドシネマにて行われた。
マーリン・アワードは、世界最大のメンバー数を誇るマジック団体『インターナショナル・マジシャンズ・ソサエティ』(以下IMS)が選定する、マジック界において最も名誉ある賞の1つ。マジック界の“アカデミー賞”といわれ、過去にはデビッド・カパーフィールドなどが受賞しており、日本人では島田春夫氏や故マーカ・テンドー氏が受賞している。
今回、受賞式のために初来日したトニー・ハッシーニ会長は「メイガスは、若くてタレント性があり、素晴らしいスキルのあるマジシャンだ。彼は、どんなマジックでも披露できるし、何よりも、他の人にマジックを提案し提供できるクリエイティブな力がある。IMSでは、世界で一番“創造力”のあるメイガスを讃えることにした」と、メイガス氏の功績を讃えた。
メイガス氏は、北海道出身。1988年にオーストラリア建国200年祭にて、2000人の観衆を前に初舞台をふむ。2016年には2時間におよぶ単独の冠番組「日本の奇術王メイガス 世界が認めるマジック超絶イリュージョン‼」(BS-TBS)が放送され、翌年5月には国際マジック誌『バニッシュ・マガジン』に16ページにわたる巻頭特集が組まれるなど、国内外を問わず、今、最も注目されているマジシャンの1人だ。
また、木村拓哉 川崎麻世 藤井隆 松井珠理奈(AKB48) 大泉洋 菅野美穂 本田翼 等のマジック指導を務める他、映画「ザ・マジックアワー・ショー」での三谷監督とコラボマジック制作や、最近では、双子ダンスで話題を集めた「斉木楠雄のΨ難」制作協力もしている。
トロフィーを受けとったメイガス氏は、「マジックはお金と時間、そしてモチベーションを維持するのが大変です。なけなしの気持ちを集めて頑張ってきました。支えて下さった皆様のお陰です」と、受賞の喜びを語った。
授賞式ではメイガス氏のマジックも披露され、メイガス流の超スピード感のある“脱出”イリュージョンを展開。見事、アシスタントの女性と瞬時に入れ替わりを果たした。なおメイガス氏は、『ジャパンカップ2018 マジシャン・オブ・ザ・イヤー』も同時受賞している。