近年では慢性的な人材不足から、経理のような重要な業務もアウトソーシングするケースが非常に増えてきた。経理業務を専門の会社に任せる背景と、そのメリットとは? 中小企業を中心に経理業務の受託を行っている経理チームに話を聞いた。

2022/02/28
長瀬和也

今回お話しを伺ったのは 経理チームの広報も担当する北川さん。中小企業などに対して経理業務の受託などを行うその事業内容や強みを聞いた。

実際の事業内容を聞くと、中小企業を中心に多くの企業様から経理事業などを受託していると言う。中小企業の場合社長自らが営業や経理を担っているケースもあるが、本来なら社長が事業に専念できるのが一番であるため、お金という重要な部分の管理を委託してもらうのが経理チームの事業であると言う。更には経理チームが個人ではなく企業ということもあり、複数の担当者がチェックすることから不正や横領も防げると話す。

この事業がスタートした経緯はもともと経理チームの代表が財務コンサルタント事務所に務めていて、その中で経理業務の需要に気づいたことに始まった。

経理チームを立ち上げ後、様々な企業の経理を担当する中で見えてきたのは、経営者が気にする数字の部分は千差万別ということ。例えば営業出身の社長は営業の数字にフォーカス。一方で管理系の職種から起業した社長からは財務状況の報告資料の提出などを求められ、会社全体の数字をチェックする。一言で経理と言っても経営者やその会社によって異なる。そのためその会社にあった形でオーダーメイドをしていく方法を取っていると教えてくれた。

受託事業者の経理を務めるにあたり、担当する会社の事業内容や資料づくり含めた経理に求められている点を先ずは理解しないといけない。また、企業の経理改善のためのコンサルタント業務も最近では需要が大きいと話す。

近年経理や会計の業務はクラウド化やアプリの活用などのシステム化が進んでいるが、先に述べたように会社ごとに独自の経理のやり方があるので、現状はシステムとの間に人の手が入る必要があり、それが自分たちの役割だと感じていると話す。

経理チームには正社員だけでなく、パート、業務委託スタッフが在籍。男女比は1:9となっていてやはり経理経験者は女性が多い。全国にスタッフがいるため、顧問先の所在地を選ばずスムーズなやりとりができるような仕組みづくりができている。

顧問先企業も、通信サービス、病院、歯科クリニック、小売業者、介護施設、建築業、システム開発など経理を担当している企業の事業内容は様々。お客様の要望によって経理業務、財務業務、業務改善などに取り組む。その分野を得意とする専門のスタッフが対応にあたっていると話す。

経理チームの強みは会社対会社で経理業務を行っていることだと北川氏は言う。中小企業においては経理担当者が退職になってしまうと求人、採用、研修、引継ぎのステップが必要なものの、なかなかいい人材と巡り会えないという話も聞く。そして専任の方が退職してしまい引き継ぎができずにやり方がわからないという状況に陥ることもある。これが経理チームのような会社に委託していた場合、そのような状況を防げるメリットがある。また1社に対して1人ではなく、チームで担当するのでその点でも経理業務が怠ることはないと言う。ニーズが拡大してきた経理の業務改善については専門部署が立ち上がりソフトやエクセル活用のアドバイスを含め経理業務改善のアドバイスを行なっている。

同様の経理外注サービスは他にもあるが、月稼働時間の制限や決まったフォームでの対応、会計ソフトの指定など受託側の都合で指定、制限も多いものが見られる。また、会社から持ち出し出来ないものなどの処理のために訪問稼働を依頼したくても遠隔稼働のみ対応の会社も多い。経理チームはそうした制限は無く、サービス業として顧客の事業に貢献できる経理業務を行うことを理想としていると教えてくれた。

経理チームは事業を始めてまだ6年だが、すでに70社の企業より経理業務を受託している。お客様に満足してもらいこのサービスが広がっていったらいいと今後について語った。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

この記事を書いた人

長瀬和也

長瀬和也が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop