人生にはいくつかの岐路があり、そのたびに人は何かを得たり、何かを捨てたりする。そこには決断があり、「覚悟」がある。
番組「覚悟の瞬間(とき)」では、経済界、スポーツ界、文学界など、様々な大人の生き様に焦点をあてていき、視聴者の方々に、知恵、成功へのカギ、生きていく上でのヒントになるようなメッセージを届けます。今回、その「覚悟の瞬間」に「林技研株式会社」代表取締役・林基弘さんが登場。自身の仕事について語りました。
林技研株式会社代表取締役・林基弘さん
林基弘さんは40歳の時に建設業とカイロプラクティックサロンUlyssesを運営する「林技研株式会社」を起業。46歳でハワイ国際大学客員准教授を務め、50歳で大阪分院を開院。同時にYOUTUBE動画『Ulyssesモテ瘦せちゃんねる』を開設。現在は、漢方サプリメントの販売も手掛けています。
林基弘さんインタビュー
カイロサロンUlyssesとは?
心と体と美というものをテーマとして、人の体のつらさをとるための「カイロ部門」、エイジングケアなどをやっていく「サロン部門」という2つの部門で構成されています。女性の幸せというものを目標に運営させていただいております。
なぜ今の仕事に?
私は前職で建設会社をやっていまして、今でも少しやっているんですけど。この建設会社をやっていた時に体がボロボロになってしまったんです。それで、体を治そうとしたときに出会った先生がおられまして、その先生のおかげで体を良くさせていただきました。その時に「ちょっと僕のところで勉強してみないか」と言われて、何年かの修行の後に開業することを認められたものですから、ならばそろそろやってみようかなと思い開業することになりました。カイロプラクティックの技術というのは、男性も女性も変わらないで調整はするんですけど、その中で女性の皆さんは体のお肉が気になるようでして。そういったことを自分の技術で解決できないかなと思い、いろいろ勉強していくうちに、女性に特化した痩身のボディメイキングカイロプラクティック技術という新しい分野を作りました。それが今「Ulyssesメソッド」という名前で、約10年のうちに53回の技術更新を行いながら今に至っています。
現在の仕事への想い
施術において青痣ができちゃったというのは実はこれ、事故なんです。私共はその青痣すらも認めません。私共のスタッフはもともとUlyssesのお客さんなんですね。スタッフにはセミナーを開き、海外で解剖をやってもらっています。実際に体を触ってもらい、こうすると血管を切ってしまう、とかそういったことを学んでもらいます。青痣というのは血管を切ってしまっているんです。そういったことを絶対無くす。それがまず一つ。それからもう一つは、お客様にかける時間。特に施術よりもお話しする時間を大切にしています。その時に感じたお客様の言葉の使い方、目の配り方、いろんな動作を見たときに、「ああ、今日はちょっと悩んでるな」とか、「今日はちょっと辛いんだろうな」とか、そういったことを見て時間をかけながら適切なものを提供させていただいています。
あなたにとって覚悟とは
開業した4日後に東日本大震災があり、学友や仕事仲間の多くの方が亡くなりまして。自分も途方に暮れていた時に「さらば宇宙戦艦ヤマト」の主人公古代進が沖田艦長の遺影にどうしたら良いのか語りかけ、艦長が「お前には命があるだろう」って言うシーンを思い出しました。「まだやれる事がある。やりきってからいつでも死ねる」って。自分の命があるうちは、誰にでも最高の技術を平等に提供していきたいと考えております。
カッコイイ大人とは?
僕は「寅さん」ってかっこいいなって思っている身なんですけど、「やせ我慢の美学」なんじゃないかなって思いますね。女性の幸せのために自分が退いてとか、自分は耐える。僕らも実は同じだと思っています。例えば、誰も通ったことのない道を歩くとなれば、もしかしたら地雷が埋まっているかもしれない、とんでもない動物と出会うかもしれない。そういう事をして、もしかしたら足を傷つけるかもしれないし腕の一本も飛ぶかもしれない。でも、しれっとしていられるのは「やせ我慢の美学」だと思います。
今後に向けて
より精度の高いもの、より短期間で、よりコストを少なくしながらその方への想いを具現化していきたいと考えています。それから私たちのやっている施術による調整。セルライトバスターシステムをはじめとするマシンを使っていく調整。最終的にはサプリメントの調整。そういったことをやっていきながら、自分たちのできる範囲の中で、うまくYouTubeなどを通して最新情報を伝えたりして、自分なりにプログラムを立てて考えたり感じていく力をつけていただけたらなと思っています。
日本のアカルイ未来のために
「若い時に流さなかった汗は歳を取ってから涙に変わる」という野村監督の名言があります。どんなつらい時でも休むことも大切。でも、楽を選ばず苦しい時でも“やせ我慢”をして勇気をもって邁進していただきたいと思います。頑張ってください。