そろそろ人事異動を告げられ、あいさつ回りなどが始まる時期ではないでしょうか? 仕事の場で新しい人と出会った時にまず行うのが名刺交換。「名刺交換で、”できる人できない人”が実は見えてしまうんですよね」と話してくれたのは、マナー講師を務めるNさん。そんなNさんに、好印象を残せる名刺の渡し方をお聞きしてきました。
名刺を渡すときに気を付けること
1.名刺をテーブル越しに渡さない
机を挟んで名刺を渡さないよう、相手の側へ移動してから渡すことに気を付けてください。勿論、部屋の構造上、立って自己紹介できるスペースがなければ、机越しに名刺交換も可能ですが、その場合は、「この場で失礼いたします」など、一言添えるだけで好印象になりますよ。
2.相手が差し出した名刺の高さより、低い位置で名刺を差し出す
相手が差し出した名刺の高さよりも低い位置で差し出すことで『謙虚さ』を表すことができます。良く乾杯の席で、目上の人に対しグラスの高さを下げますよね。それと同じ意味を持ちます。
名刺を受け取るときに気を付けること
1.目上の人より先に出す。
名刺を出すタイミングが同時になってしまったら、目上の人から先に受け取ってもらってください。先に相手の名刺に手を付けてはいけないのです。会食などでも、目上の人が手を付けてから食べ始めますよね。それと同じ感覚です。因みに、お互いに名刺を差し出すタイミングが同時になってしまった時には、右手で名刺を差し出し、左手で相手の名刺を受け取ることを心がけてみるといいですね。
2.相手の会社のロゴや名前の上に指を置いて受け取ってはいけない。
うっかりやってしまいがちなミスですが、受け取る際の「つかみ方」にも気を配ることが、相手を思いやるマナー、一段上の作法なのです。
ある広告関連の営業マンの方に「名刺の渡し方がスムーズじゃないとこなれていない人= 経験が浅い人と認識される」と聞いたことがあります。 さらにもうひとランク上を目指すなら、指先にまで生活感を忘れずに。
最近では、男性も爪を磨きにサロンへいくなど、清潔に見えることを重視する方も多いようで、見た目がきれいな方がやはり印象はいいですよね。子供ならいいですが、爪を伸ばしすぎていたり、汚れが付いたままでは、ずぼらだと言うイメージがつきかねませんから気を付けてみてください。お洒落は足元、手先からですね。