ビジネスパーソンや観光客など、多くの人が集まる「東京駅」。清潔な駅前として知られる東京駅は、特に外国人観光客からの評価が高くトラベルメディアの口コミを見ると「とても綺麗」、「大きくて美しい」というコメントが多数寄せられています。確かに、丸の内広場でゴミが散乱しているというイメージはありません。日本を代表する駅である「渋谷駅」、「新宿駅」、「池袋駅」などの駅前と比べると、東京駅は格別に綺麗ですよね。
綺麗な東京駅が保たれている理由の一つが合同清掃活動「東京エキマチキラピカ作戦」です。これは一般社団法人東京ステーションシティ運営協議会、特定非営利活動法人大丸有エリアマネジメント協会、八重洲・日本橋・京橋キラピカ事務局の3団体や東京駅周辺エリアの就業者が参加し、同エリアを清掃するSDGsイベント。11月17日には第15回目が開催されました。
110社980人が参加
3年ぶりに行動制限が解除され、外国人観光客の往来も活発になってきた東京駅。今回は110社980人が平日の朝から集まり、清掃活動を実施しました。開会式ではIR東京駅長の百瀬孝氏が「東京駅の駅前は大きく変わってきている。行き交うお客様に気持ちよく使っていただきたい」と挨拶。大丸有エリアマネジメント協会事務局長を務める大谷典之氏は「リモートワークによって出社率は低下しているが、このようなリアルイベントでは多くの人が出社する。同僚らと久しぶりに対面することで、新しい発見やアイデアが生まれれば」と、相乗効果を期待していました。
今回の清掃エリアは大手町、丸の内、有楽町、八重洲、日本橋、京橋。まさに駅周辺のまち一帯を綺麗にしていきます。箒や雑巾などを手に持った参加者たちは、開会式が終わるとそれぞれ担当エリアへ。揃いの社用ブルゾンを着込んだ従業員の姿もありました。丸の内広場は植え込みなどまで丁寧に清掃。東京駅構内も柱を雑巾掛けするなど、多くの人たちが協力して取り組んでいました。
今年5月に開催された第14回東京エキマチキラピカ作戦に集まったのは約1,000人。15回目の今回も1,000人規模の清掃活動となり、すっかり東京駅の風物詩になっているのではないでしょうか。ビジネスパーソンが気持ち良く休憩できて、外国人観光客が「アメージング」と言って写真を撮る東京駅前。綺麗な東京駅が保たれているのは、近隣企業のおかげでもあります。