おいしくて海にやさしい!未利用魚を使用したサステナブルな「勝浦ブルーバーガー」登場

2025/09/12
マガジンサミット編集部

東急不動産株式会社及び東急リゾーツ&ステイ株式会社は、10月1日(水)より、勝浦の植食性魚類(未利用魚)を活用し、食を通じて勝浦の海洋環境保全・藻場保全の貢献に繋げる地産地消のサステナブルハンバーガー「勝浦ブルーバーガー」を、勝浦東急ゴルフコース内レストランにて提供する。

提供開始に先駆け、9月11日(木)にメディア向け先行試食会が開催。同会では「勝浦ブルーバーガー」の担当者より、開発背景や活動目的の説明が行われた。

千葉県勝浦市は、暖流と寒流の潮境に位置し、沿岸でも水深が深く海藻が根付いた岩礁が多いことから多種多様な海洋生物が存在している。しかしながら、昨今の地球温暖化による海水温の上昇や、海水温上昇に伴う植食性魚類の増加により、良質な藻場が減少する磯焼けの深刻化が問題となっている。

この問題を解決すべく、新勝浦市漁業協同組合、勝浦漁業協同組合、勝浦市、東急不動産、東急リゾーツ&ステイは、関係機関とともに「勝浦市藻場保全対策協議会」を設置し、藻場保全活動として、植食性魚類の駆除を開始している。

さらに、東急不動産と東急リゾーツ&ステイは「勝浦市藻場保全対策協議会」と連携し、捕獲した植食性魚類を活用し、楽しみながら海洋問題について知ってもらうとともに、施設利用者が食を通じて藻場保全に貢献してもらえるよう、「勝浦ブルーバーガー」を開発。

今後、「勝浦ブルーバーガー」は、勝浦を起点に、このコンセプトに賛同したさまざまな飲食店などが、それぞれの個性を活かした独自のハンバーガーとして広がっていくことで、海を起点とした循環と、勝浦エリアの活性化を目指している。

東急不動産の青島氏は「勝浦サステナブルーな海展」のスライドを使用して、勝浦の海の現状や海の保全活動などを説明した。

青島氏によって、勝浦の海はかつては"海の森"と呼ばれるほど藻場が豊かだったこと、海藻=藻場がCO2を吸収する(ブルーカーボン)ため地球温暖化を防ぐのに役立つこと、海藻が減り海底の岩礁がゴツゴツとむき出しになってしまう「磯焼け」が起きていることなどが説明された。磯焼けの原因は、地球温暖化による海水温度の上昇と言われていて、海水温が上がったことで、ブダイ、アイゴ、イスズミなどの海藻を食べる魚(植食性魚類)が増え、藻場を食べ尽くしてしまうことによると言われている。

このように、勝浦の海では磯焼けが起こってしまっているため、東急不動産は勝浦の藻場の復活を目指し、勝浦市、勝浦漁業協同組合などの協同し、2025年に「勝浦市藻場保全対策協議会」を設置した。協議会の具体的な活動としては、水中モニタリングや藻場を食べ尽くす植食性魚類の捕獲、そして捕獲したブダイなどの未利用魚を有効活用するため、ブダイを使用した「勝浦ブルーバーガー」が誕生した。

勝浦東急ゴルフコース内レストランにて提供される「勝浦ブルーバーガー」は、「さんが焼きバーガー」と「フィッシュ照り焼きバーガー」の2種類。

「さんが焼きバーガー」は、勝浦の郷土料理「さんが焼き」をベースに、山椒キャロットラペや獅子唐・茗荷を合わせた薬味ペーストを加え、郷土の味わいに新しい風味を取り入れた一品。こちらは試食させていただいたが、野菜たっぷりでヘルシーであり、ブダイの魚肉もハンガーガーとして合っているのでおいしく食べることができた。

「フィッシュ照り焼きバーガー」は、ブダイの持ち味を活かしながら、まるで肉のような香ばしさと食感が表現されている。王道の照り焼きソースを合わせることで、子どもから大人まで幅広く楽しめる味わいに仕上げられている。どちらのバーガーもとてもおいしく、勝浦タンタンメンに次ぐ御当地グルメになり得る可能性を秘めていると感じた。

ほかにも、東急リゾートタウン勝浦にある「ホテルハーヴェスト勝浦」でも、未利用魚を使用したミニバーガーやアクアパッツァなどが提供される。

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