【こんなはずではなかった】結婚後のすれ違い防止にプレマリッジカウンセリングが注目

2016/11/15
竹川 春菜

秋といえば日本では結婚式のハイシーズン。雑誌『ゼクシィ』の結婚トレンド調査 (2015)によると、全体の28%以上が10月・11月に披露宴や結婚パーティーをおこなうそうです。でも、いざ結婚が決まり、結婚式の日取りも完璧!となった途端に、なんだかモヤモヤした気持ちになり始めた……そんな、「マリッジブルー」に陥っているという方も多いのではないでしょうか?

 

特に「不安になるのは自分の考えすぎでは」、「結婚という幸せに向かっている最中だからこそ言い出せない」という方が多く見られますが、一人で抱え込むと不安な気持ちは膨らんでいくばかりです。

 

自分たちの明るい結婚生活を描くためにも、一度「プレマリッジカウンセリング」を受けてみてはいかがでしょうか。

 

「プレマリッジカウンセリング」の必要性

 

プレマリッジカウンセリングとは、その名の通り結婚前のカップルが受けるカウンセリングのこと。日本では、「カウンセリング」と言うとネガティブな印象を持たれがちですが、離婚率が高いアメリカでは広く認知され、気軽に利用されているものです。

 

恋人同士の場合は、自分にはない個性や価値観に魅力を感じたり、楽しく過ごしたりすることが第一ですが、結婚となると、互いの違いを受け入れて共に生活することになります。この先何十年と連れ添うことになり、双方の家族との関わりも必要になります。子育てなどを含む、未来像のすり合わせも必要になるでしょう。

 

自分の価値観だけを押し付けるのではなく、互いにとって心地よいルールや環境をつくっておくことで、結婚後のすれ違いを防ぐことにもつながるのです。

 

「プレマリッジカウンセリング」の流れ

まずは、カウンセラーに2人のなれそめや現在の暮らしなどを対話形式で話していき、次に、それぞれが抱える悩みを話していきます。

 

この時、カウンセラーはあくまで中立な立場で話を進めていきます。片方が話した課題に対して、もう片方はどんな対処ができ得るのか。どこまでできて、どこからができないのかといったことをすり合わせながら、2人のための解決策を探ることが目的です。

 

カップルが2人だけで話をしていると、どうしても「現在」に焦点を合わせた会話になってしまいます。しかし、プレマリッジの場合、大切なのは「どんな夫婦になるか」という点です。そのため、将来の目標と課題に焦点を当て、整理しながら夫婦の輪郭を描いていくことが必要となるのです。

 

以下は、特によく話し合うべきポイントです。

 

仕事…女性が出産後も仕事復帰をするのか、転職や起業の可能性はあるか

お金…現在の貯蓄状態や、今後の貯蓄計画

子ども…何人欲しいか、教育方針はどう考えているか、親の助けを借りるのか

 

カウンセリングは、あくまで幸せになるためのもの

プレマリッジカウンセリングを受けると、マリッジブルーが解消され、誰しもがスムーズに結婚できると思われがちですが、必ずしもそうではありません。

 

プレマリッジカウンセリングの目的は、モヤモヤの正体を見つけ、解決するための筋道を立てることです。そのため、描く将来像が違ったり、どうしても相容れなかったりする場合などには、別の道に進むという選択肢が発生することも考えられます。

 

しかし、カウンセリングを受けた多くの方が、「相手の考えていることがわかるようになった」と言っています。実は相手のことを理解しきれていなかったと気づくことができれば、見方が変わり寄り添うこともできるようになるのではないでしょうか。プレマリッジカウンセリングは、地に足がついた夫婦像を描くための一歩を手助けしてくれるものなのです。

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竹川 春菜
この記事を書いた人

竹川 春菜

ライターとして、旅行・健康・人物インタビューを中心に、書籍やWEBで執筆中。体を壊した経験から予防医学に出会い、最近は「アーユルヴェーダ」を勉強中。毎日の暮らしが楽しく快適になる情報を発信していきます。

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