大坂夏の陣から令和まで…大阪の歴史の目撃者に!夏休みにぴったりのXR体験が「大阪くらしの今昔館」に登場

2025/07/17
佐藤 勇馬

大阪メトロ アドエラは、大阪の「住まい」を中心に「暮らし」や「まちづくり」をテーマとする大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」において、XR(クロスリアリティ)を活用して大阪400年の歴史を学び楽しむことができるXR体験コンテンツ「大阪百世(おおさかももよ)」のサービスを、7月18日から開始します。

■夏休みにぴったり!大阪400年の歴史を楽しみながら学習

日本で初めてとなる本コンテンツは、江戸時代から現在の令和まで、大阪における時代の潮流と街の変遷を、エンターテイメントとして楽しめるXR体験コンテンツ。XRとは「Extended Reality/Cross Reality」の略称で、現実世界と仮想世界を融合させ、現実では知覚できない新たな体験を創造する先端技術の総称です。それぞれの時代の大阪の街や人々の様子を360度映像で表現し、実際にその場にいるかのような実在感を味わうことができます。

同社は開発の目的として「今昔館が掲げる“大阪の都市居住の歴史”というテーマとコンテンツを、XRテクノロジーを駆使して磨き上げ、学びとエンターテインメントを両立させる新しい体験の提供を目指します」と説明。今昔館をはじめ歴史の有識者監修の下、江戸から令和まで大阪400年の歴史・文化・風俗・街の変遷を10分程度に凝縮したVRアニメーションで、12の時代(シーン)により構成されています。


※VRイメージ映像

「大坂夏の陣」「徳川大坂城下」よりはじまり、「大塩平八郎の乱」「大大阪時代」から「第二次世界大戦」「高度経済成長」などの昭和時代を経て、現代までを描いています。歴史の転換点となる出来事を盛り込んだダイナミックなストーリーは、その空間にいるような没入感にあふれ、これらの体験により学びとなる教育要素とエンターテイメントの融合を図りました。

また、大阪400年の歴史を見つめる視点を、 “堺筋平野町通角”に設定。近世から賑わった“平野町通”と近代において大阪のメインストリートとして栄えた“堺筋”を見渡すことができるほか、「大坂夏の陣」や「大塩平八郎の乱」、「大阪大空襲」などの歴史的な出来事の舞台になった街であり、米屋から近代ビルに変遷を遂げた「沢の鶴」や、95年前に竣工した歴史的建造物「生駒時計店」など、歴史を体現している建築が観られることなどから選定されました。

大阪を舞台に、時代の変化につれて都市構造が大きく変化していく風景とともに、人々の暮らしや文化が移り変わっていく様子を描いた本コンテンツで、大阪の街と人との関係性や、時代を超えて受け継がれる大阪の風土を、XRテクノロジーを通じて、楽しみながら学べる特別な体験ができます。

■体験スペースのコンセプト

歴史という大いなる時間の流れ。人々を運び、見つめてきた大阪の街道。体験スペースでは、歴史と街の道が交わるこの場所にふさわしいモチーフとして「時の標=立体柱」で表現。また、その間を流れる時間の流れを、やわらかで動きのあるテキスタイル(布/紐)で表しています。

大小さまざまな立体柱が立ち並ぶ中を、動きのあるテキスタイルがゆらめく…。VRゴーグルをつける前、そんな空間に入った時から「大阪百世」は始まります。その中で体験する歴史目撃型XRは歴史の流れ、そして歴史を作ってきた転換点の重さ、そして自身が歴史の証人になる新感覚を、老若男女、国籍を問わず多くの人が体感できることでしょう。

また、XR体験コンテンツ「大阪百世」のサービス開始を記念した特典を用意。本コンテンツを体験した人を対象に「映像解説パンフレット」をプレゼント。さらに、毎日先着20名を対象に「目撃記念ステッカー」がプレゼントされます。

■監督からのメッセージ

本コンテンツの監督・脚本を務めたジョナサン・ハガード氏は、フランス系インドネシア人の映画製作者・アニメーターで、現在は京都を拠点に活動。VR監督作品「Replacements」は2020年ベネチア映画祭でプレミア上映され、2021年アヌシー国際アニメーション映画祭でVR部門のクリスタル賞を受賞しました。

ジョナサン・ハガードさんは本コンテンツについて、以下のメッセージを送っています。

「大阪百世は、400年以上にわたる大阪の歴史の世界に入り込んで、ジェットコースターのように時代のうねりを体験いただける作品です。作品の舞台は全て同じ場所ですが、時代は移り変わっていき、登場人物も時代ごとに変わっていきます。

大阪の歴史は、左から右へと直線上に流れていくのではなく、大火や戦争、そして繁栄の時代が振り子のように訪れます。しかしいつの時代でも、大阪の人たちのバイタリティが大阪の街を支え、何度も復活してきました。 この作品を体験した方が、大阪のエネルギーを受け取って、ケセラセラ、何でも来るがいいという、未来に対して前向きな気持ちになっていただけたら幸いです」

■本コンテンツのサービス内容

名称   大阪百世(おおさかももよ) Osaka Momoyo

利用料金 一般料金     大人(13歳以上)1,500円(税込) 子供(13歳未満) 600円(税込)

    大阪市在住者料金 大人(13歳以上)1,000円(税込) 子供(13歳未満) 400円(税込)

体験時間 毎時0分、20分、40分(初回10:20~、最終回16:40~)

所要時間 約10分

人数   1回あたり16人まで

【大阪百世ホームページ】
https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/xr

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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