「第11回 渋谷ファッションウイーク」のメインイベント「SHIBUYA RUNWAY」が、21日に渋谷ストリーム前稲荷橋広場で開催され、国内外で注目を集めるアーティストのチョーヒカルさんがランウェイに登場。ファッションに対する考え方やデザイナーとして大切にしていることなどを明かしてくれました。
第11回目を迎えた今回は、若手デザイナーの登竜門としても知られる「SHIBUYA FIRST STEP」に「SHIROMA」が参戦。ランウェイでは近未来的なデザインやシースルーの素材が目立っていました。
本イベントのアンバサダーを務めるチョーヒカルさんは、ショーのクライマックスに登場。「SHIROMA」が特別に製作し、自身でオリジナルペイントを施した衣裳に身を包んでランウェイを闊歩しました。
「SHIROMA」のショーを終えてから囲み取材に応じたチョーヒカルさん。アンバサダーとしてランウェイを歩いた感想を問われると「改めて、渋谷ってすごいエネルギーの集まる街だなと思いました。私、普段はアーティストで、あんまりこうやって表舞台に出たりとか、メイクをしてランウェイを歩くっていう経験がないんですけど、そういうアーティストをアンバサダーに選んでいただくっていうこと自体が、懐の太さと斬新さを(感じました)。参加できてうれしかったです」とニッコリ。
普段のファッションの傾向を聞かれると「黒・黒みたいな」と照れ笑いを見せ「こんな自由な造形の服を着たの、今日が初めてなんですよ」と、当日の装いが新鮮な様子。
「こういう服を着ると、勇気がもらえるというか、自分が今までできなかったことなので。こういうものに挑戦して、ちゃんとランウェイを歩けたっていうのが、自分にとって大きい経験だった」としたうえで「黒・黒じゃなくて、もうちょっといろいろなファッションに挑戦したいなと思いました」と、ファッション観にも変化があったようです。
その後、デザイナーとして大切にしていることに話が及ぶと「こういう時代で、SNSとか、いろいろな評価とか、たくさんの人が意見を言ってくる時代だと思うんですけど、作品を作る上では、自分がその作品にどれぐらい愛情を持てているかとか、どれぐらいその作品をいいと自分で思えるかが大切」と持論を展開。デザイナーを目指す若者や学生たちに向けて「評価を受けたりとかする中で、自分の価値観を忘れないで頑張ってほしいなと思います」とエールを送っていました。