スイーツ女子が絵本「あま~いしろくま」にハマる理由とは!異例のスピードで続編出版

2017/08/21
N田 N昌

新手のシュール系絵本、シュールでカワイイ“シュルカワ絵本”として以前に、「おいしそうなしろくま」(柴田ケイコ)をご紹介しました。

 

 

くいしんぼうなしろくまが、食べることが好きすぎて、様々な食べ物の中に入ってしまう妄想を繰り広げる絵本。炊き立てのご飯、お味噌汁、たまごやき、スパゲッティに続々と入っていきます。入っていくというより一体化する、浸かると言った方がいいかもしれません。誰しも、子供の頃、プリンのお風呂、フル―チェのお風呂に入ってみたかったはず、その夢を叶えてくれる絵本でございます。

 

この絵本を初めて読んだ時、「これは絶対売れる!」と、こっそりと思っておりました。予想は的中。「おいしそうなしろくま」が出版されたのは今年1月末。にもかかわらず、今月(8月)、続編が出版に!かなり早いペースでございます。すぐに重版が決まり、「2冊を」という話もすぐにきたとか。大人からの人気も相当高く、絵本女子の気持ちをガッツリ鷲掴みでございます。

 

気になる続編の内容はというと…。

 

その名も「あま~いしろくま」!

 

「あま~いしろくま」(作・絵 柴田ケイコ)

 

主人公のしろくま様、今度はおやつに入ります。プリンに入ります。かき氷に入ります。ロールケーキに、たい焼きに、ドーナツ、ソフトクリーム等に入ります。その入っている姿、その表情がたまらないのです。ここが大人女子にささっているのかと。この入り方が非常に需要なポイントでございます。時には挟まったり、時には頭から入ってお尻が出ていたり、時には首まで浸かって頭だけ出ていたり…。

 

ただ入るわけではございません。入るものによって、入り方を変えております。ここが面白いのです。エンタメ作品かどうかの分かれ目でござます。作者の柴田様も、ここにはかなりこだわっているはずでございます。日本一の絵本情報サイト「絵本ナビ」での柴田様のインタビューでは、そのラフ(下絵)が公開されております。そちらを見ると、そのこだわりがわかるはずでございます。

 

ちなみに、そのインタビューによると、1作目の「おいしそうなしろくま」の制作中に「もし2作目が出るなら、次はおやつでやりたいですね」と、1作目も出ていない段階で妄想。それで、「おいしそうなしろくま」では、甘い食べ物はあえて外していたそうでございます。

(文:NN昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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