習慣的に豆乳を飲むことで生活習慣病予防や植物性・動物性たんぱく質のバランスが取れる?豆乳摂取による食生活への影響調査を発表

2025/09/02
マガジンサミット編集部

昨今、たんぱく質への関心が高まる一方、本年3月の調査で約9割が「植物性・動物性たんぱく質のバランスを意識していない」実態が判明した。この状況を踏まえ、跡見学園女子大学 石渡尚子教授監修のもと実施した「豆乳摂取による食生活への影響調査」の発表があった。

本調査は「習慣的に豆乳を摂っている人と摂っていない人の毎食の食事内容分析をもとに“たんぱく質の動植物バランス”など食生活への影響を分析したもので、当日は監修者の跡見学園女子大学 石渡尚子教授も登壇した。

健康やウェルネスを意識する人が増え、たんぱく質摂取への関心が高まっているものの、実際には日本人のたんぱく質摂取量はピーク時に比べ減少していることが厚生労働省の「国民健康・栄養調査」のデータで示されている。その一因として、植物性たんぱく質の摂取量が減少していることがあげられる。たんぱく質と一言で言っても肉や魚、卵などから摂る動物性たんぱく質と大豆やご飯、ブロッコリーから摂る植物性たんぱく質がある。そのためバランスよく摂取することが健康にはいいともされている。

「豆乳摂取による食生活への影響調査」は一般の成人女性が豆乳を日常の食生活に取り入れることによって、「たんぱく質の摂取量、動植物バランス」など食生活にどのような影響をもたらしているのかを明らかにすることを目的に、20代と40代女性を対象に実施。豆乳摂取者(週に3日以上豆乳を摂取している人)と豆乳非摂取者(豆乳の摂取頻度が月に1・2回以下の人)の3日間の食事記録調査を行い、食事内容を比較して分析したと石渡教授は説明。

調査の結果としては豆乳摂取群が豆乳非摂取群よりも、たんぱく質を約6g多く摂取していることがわかった。豆乳摂取群の1日当たりの豆乳摂取量は122.0ml(豆乳200ml 紙パックの約60%の量)だった。これをたんぱく質量に換算すると1日平均で約4.4gとなり、豆乳非摂取群よりも豆乳摂取群の植物性たんぱく質摂取量が多いのは、豆乳の影響が大きいといえそうだと説明した。

また、豆乳摂取群は、”動物性:植物性=1:1”とたんぱく質の動植物バランスが取れているのに対し、豆乳非摂取群のたんぱく質の動植物バランスは、動物性に偏っている(動物性:植物性=6:4)傾向がみられた。さらに栄養素やエネルギー摂取量も豆乳摂取群の方が豆乳非摂取群より多く摂れていた。豆乳を飲むことでよりバランスの整った食生活にも近づく傾向があるのだ。

今回の調査結果からは20代女性のエネルギー摂取量が著しく低いこともわかり、課題が浮かび上がった。20代の女性の約3人に1人(32.7%)が、基礎代謝基準値(1130kcal/1日)以下のエネルギー量しか摂れておらず、普通の身体活動を行っている女性の推定エネルギー必要量を満たしている人は5.5%しかいない結果となったのだ。また、脂質の摂りすぎも20代女性の課題としてあげられる。

たんぱく質を意識して摂ることで、エネルギー摂取量を適正に近づけることが想定でき、その中でもたんぱく質の動植物バランスを意識し、植物性たんぱく質の摂取比率を高めることで、結果的に脂質の摂取量を抑えることが可能となると石渡教授も語った。

このようにたんぱく質をただ摂ればいいだけではなく、たんぱく質の動植物バランスを意識することも大切だとこの調査結果からわかった。また、豆乳は時間・場所を選ばず手軽に摂取できるため、日常の食生活で不足気味の植物性たんぱく質を補う上で、便利な食品だ。豆乳摂取群が豆乳非摂取群よりも肌の状態が良い傾向があることも今回の調査結果では見られた。ただ、続けることに意味があるため、単発的にではなく、美容や健康を考えて習慣的に豆乳を日々の生活に取り入れることをすすめると最後にコメントした。

セミナーには豆乳マニア・豆乳マイスタープロ 黒豆田聖子さんも登場。豆乳にハマったのはご自身の肌荒れからだと語る。ものまね芸人ということもあり、当時は濃いメイクの重ね塗りで肌荒れして写真を撮られるのも嫌だった。そんな時にいろいろなフレーバーの豆乳ドリンクを楽しみながら飲み続けていたら、肌の変化を実感。その後は豆乳を使った料理もするようになり、豆乳マイスタープロを取得するなど、さまざまな豆乳コラボ商品にも携わっている。外からも内からも豆乳がご自身を支えてくれたと話した。

管理栄養士・豆乳マイスタープロ 藤橋ひとみ先生は毎日の食生活での豆乳活用法として簡単にできるレシピを教えてくれた。また、豆乳を習慣的に摂ると生活習慣病などの疾病のリスクを下げることが期待されていると説明。日本人が不足しがちな栄養素や機能性成分を効率よくとれる食品のため生活に上手に取り入れてほしいと言う。今回紹介があったレシピにはインスタント麺やたまごかけご飯に無調整豆乳を追加したりと、いつもの料理にプラスワンするものもが多かった。

セミナーでは具だくさん豚汁に無調整豆乳を加えた「豆乳でコクうま!具だくさん豚汁」や「電子レンジで簡単!豆乳マグカップケーキ」を試食。どちらも簡単に作れて、美味しくて驚いた。特にカップケーキは弾力もあり、もちもちしていて食べ応えもある。子供へのお菓子にもぴったりだ。

このように、豆乳は手軽に摂取できるのと、美容と健康にいいだけではなく、たんぱく質摂取における植物性・動物性たんぱく質のバランスの比率も整えてくれるのでぜひ、習慣的に取り入れてみてはいかがだろうか。

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