大人に刺さると話題!認知症をテーマにした韓流絵本とは

2019/11/07
N田 N昌

昨今、認知症をテーマにした映画、認知症患者が登場する映画が増えております。

大ヒット中の「ジョーカー」でも、コメディアンを目指すアーサー(ジョーカー)が看病している母親が認知症でございます。

認知症をテーマにした映画では、山ちゃんとの電撃婚で話題になった実力派女優、蒼井優さまが出演した映画「長いお別れ」が話題になっておりました。

2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症患者になると言われております。認知症や介護を社会全体の問題として考えないといけない、そんな現状がこの背景にあるのではないかと……。

本題でございます。

絵本の世界でも認知症を扱ったものが急増しております。こちらも国内外問わず増えております。翻訳絵本もたくさん出版されております。内容的には、子ども目線で描かれたもの、子供向けに描かれたものが多いように見受けられます。

そんななか、先日、日本で出版された韓国の絵本が話題でございます。

「あおいアヒル」(作:リリア 訳:前田まゆみ 出版社:主婦の友社)

子供に読んであげたい絵本であると同時に、大人に是非読んで頂きたい絵本でございます。

認知症の親御さんの介護をされている方が読めば、癒されること間違いナッシングでございます。「親の老化を自分は受け止めることができるだろうか」と、将来不安を感じている方も癒されます。(キッパリ)

いつか訪れるその時を、優しい気持ちで迎えられる絵本でございます。

青いアヒルがワニの赤ちゃんと出会うところから物語は始まります。アヒルはそのワニの赤ちゃんを育てることに。アヒルはたくさんの愛情を注ぎ、ワニはスクスク成長します。そして、アヒルは年をとり認知症を発症、ワニを拒絶するように。果たして、ワニはアヒルに対してどんな行動をとるのか……。

子供より大人の方が、心にグサリと刺さる物語でございます。

現在、出版されている認知症をテーマにした絵本の多くは、作者が実際の経験をもとに描かれておりますが、この絵本もそうでございます。

作者のリリアさんは、アルゼンチンで生まれ育ち、現在、韓国で活動されている絵本作家ですが、子供時代に認知症の祖母を見守る家庭のかなで育った経験の持ち主でございます。

絵も大人向けの絵で、まさに「大人絵本」でございます。

本棚に置いておき、人生の様々なタイミングで取り出して読んで頂きたい絵本でございます。一生付き合っていける絵本でございます。

認知症だけでなく、親子の関係など、様々なことを考えさせられる、そして、ほっと癒される、そんな絵本でございます。

普段、絵本を読まない大人の方に是非、手にとって頂きたい絵本でございます。

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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