働き過ぎ女子に絶対読んでもらいたい!大人の紅葉絵本

2018/11/28
N田 N昌

秋の山と言えば紅葉でございます。このタイミングで、「今年こそは山ガールデビューしてやるぞ」とお考えの方もいらっしゃると存じます。

紅葉、紅葉狩りには驚くべき癒し効果や美容効果があるとも言われております。山や森に入ると、独特の香りがございます。この香りのもとになっているのが、「フィトンチッド」という成分。実は、この成分、入浴剤などにも使われている成分で、肌の状態を正常に保つ効果やリラクゼーション効果、自律神経の働きを整える効果もあるのだとか…。

さらに、紅葉の赤色、黄色、オレンジ色、これがくせものなのでございます。これらの暖色系の色には、交感神経の働きを高めてくれる効果があると言われております。ちなみに、赤は「やる気アップ」、黄色は「集中力アップ」、オレンジ色は「解放感。楽しい気持ちに」などの効果も。

まさに!毎日、仕事と戦っているストレス女子にもってこいなのでございます。美しい風景を眺めるだけでも十分癒されますが、紅葉狩りには、それ以上の効果が見込めるのでございます。ストレス解消、モチベーションアップのためにも、今年は紅葉狩り、行かれてみてはいかがでございましょう…。

とはいえ、「忙しくて、山に行く時間なんてないのよ」「そんな時間があったら、寝たいわ」…、という仕事女子の方も多いのでは。そこでオススメいたしたいのが、紅葉絵本でございます。絵本なら、5分で読めます。ベッドサイドに置いておいて、寝る前に眺めるだけでいいのでございます。

絵本なんて…、と思われるかもしれません。今、大人絵本が流行っているのをご存知でしょうか。絵本にハマる大人女子が急増中でございます。そんな傾向からか、大人向けの絵本も増えております。そこで、今回は数ある紅葉の絵本の中から、大人が楽しめる、アートレベルがゴイスーに高い大人紅葉絵本をご紹介いたします。

とにかく、美しいのでございます。ページをめくった瞬間、まさに目の前に紅葉が広がるのでございます。スマホで紅葉の写真を検索してみるのとはわけが違うのでございます。紅葉にたどり着くまでの物語(演出)、絵のレベルが違うのでございます。絵本売り場ではなく、アート本のコーナーに置かれるべき絵本でございます。その絵本がこちら。

「もみじのてがみ」(作:きくちちき 出版社:小峰書店)

今年の秋に出版されたばかりの紅葉絵本でございます。作者は、大人絵本ファンから人気の高い、きくちちき様でございます。きくち様は、絵本作家であり画家でもいらっしゃいます。繊細さと大胆さを併せ持つ作風が絵本の編集者の目にとまり、2011年に絵本作家デビュー。そして、2013年にはブラティスラヴァ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞されております。

ちなみに、ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、スロバキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年に1回開催されている世界最大級の絵本原画ビエンナーレでございます。絵のクオリティは、お墨付きでございます。そんなきくち様の最新作が、こちらの「もみじのてがみ」でございます。

まっ赤な紅葉の手紙を受け取ったねずみが、りすやひよどりと一緒に紅葉を探しにでかけるという物語でございます。この物語のなかで、とても美しい紅葉が登場するのでございます。この紅葉がゴイスーに素敵な紅葉色なのでございます。ご本人もこの赤を出すのが大変だったと語っておられました。

癒されること間違いナッシングの紅葉でございます。働き過ぎ女子の皆さま、今年は、この絵本で紅葉狩りを是非是非。交通費も時間も、トレッキングシューズも必要ございません。

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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