いよいよ平成最後の年の瀬です。平成という時代に最も発展したツールと言えば、携帯電話ではないでしょうか。バイドゥ株式会社はこのほど、「携帯事情における世代別意識調査」を実施。昭和生まれと平成生まれの携帯事情ギャップに着目したこの調査で、とても興味深いことが分かりました。
調査対象となったのは15〜24歳女性100人、25〜29歳女性100人、30代女性100人、40代女性100人、50代女性100人の計500人。15〜29歳は平成世代、30代〜50代は昭和世代です。
保存写真枚数がひと桁違う
まず驚いたのが、携帯に保存されている写真の枚数です。15〜24歳で一番多かったのはなんと1,000〜4,999枚。しかも全体の10%は10,000枚以上を保存しているとのこと。同じく平成世代の25〜29歳も、1,000〜4,999枚という回答が最も多くありました。やはりSNS社会を生きている若者は、非常に多くの写真を携帯に保存しています。
一方、昭和世代の30代〜50代は100〜499枚が最多。特に40代、50代は1〜49枚という人も多く、携帯で写真を撮って保存するという意識はあまりなさそう。昭和生まれ平成と生まれでは、携帯に保存されている写真の枚数がひと桁も違うのです。
衝撃!平成生まれは「ツーカー」知らない
「ポケベル」「ピッチ」「J-PHONE」「チェーンメール」「赤外線通信」「着メロ・着うた」。この中で懐かしいと思うキーワードはどれでしょう。
「ポケベル」「ピッチ」「J-PHONE」を選んだあなたは昭和生まれでしょうか。また、「チェーンメール」「赤外線通信」「着メロ・着うた」を選んだあなたは平成生まれ?
そうです。懐かしのキーワードでも大きなギャップが。昭和世代に多く見られたのは「ポケベル」や「ピッチ」。昭和世代の半分以上がポケベルを懐かしいキーワードと捉えています。
平成世代はというと「チェーンメール」や「パケホ」、「デコメ」などが上位に。昭和世代からすれば、「いやいや、デコメなんて最近出てきた文化じゃないの?」なんて思うかも知れませんね。
この調査では驚愕の事実も判明しました。1994年から2008年までサービスを展開していた「ツーカー」。昭和生まれであれば誰しも“耳にしたことがある”と思います。しかし、平成生まれにとってツーカーが存在していた時期は幼少期。認知度はたったの3%でした。
反対に、昭和生まれの認知度が異様に低いのは「逆パカ」。「え、アルパカ?」と思ったあなたは、昭和生まれでしょうか。
逆パカとは、折りたたみ式の携帯を開く方向に思いっきり折る行為のこと。30代はかろうじて7%が知っていたものの、40代、50代の認知度は0%でした。
最後に共感あるある。「携帯電話に関する行動のうち、懐かしいと思うものは」という質問に対し、得票数が一番多かったのは「ストラップを付ける」でした。これはどの年代でも、共通して懐かしい行動という認識。
また、15歳〜30代の上位には「電波を求めて携帯を振る」「電池パックを冷やす」「電池パックの裏にプリクラを貼る」などがランクイン。どれも、「あ〜、やったやった」とにやけてしまうものばかりです。
平成の30年間でここまで変化した携帯事情。これからどんな進化を遂げるのか、どんな文化が生まれ、どんなジェネレーションギャップが生まれるのか。今後も実に興味深いものです。