単なる理系大学じゃなかった!“ものづくり”で世界を変える埼玉工業大学オープンキャンパス、潜入レポートpart2

2017/06/19
Shoichi Sato

 

611日に開催された埼玉工業大学オープンキャンパス(第1回目)。当日は、友達同士や親子で訪れた高校生の姿がたくさん見られました。埼工大マスコットキャラクターのフカニャンも来場者を歓迎していました。

 

大学生自らがキャンパスライフを話すので、入学を志す高校生にとってはリアルな情報を聞くことができたのではないでしょうか。

 

来年度から新たに公認心理師カリキュラムも始まる「心理学科」

 

20159月に公布された「公認心理師法」に基づき、日本初の国家資格となる「公認心理師」が施行されます。これは保健医療や福祉、教育、司法機関などで心理学に関する専門的な知識を持って、“心の健康”に携わるもの。埼工大の心理学科では来年度から公認心理師養成カリキュラムがスタートする予定です。

 

心理学科の体験ブースでは、パソコンを使って錯視図形を披露。一見、違う長さに見える線が実は同じ長さだったり、全く違う色かと思ったら目の錯覚だったりと、驚きの連続でした。まさに、トリックアートを研究しているような楽しさがあります。

 

大塚聡子教授は「外に出た実験や調査といったフィールドワークが多い。卒業生はもちろん福祉関係やカウンセラーの道に進む人もいるけれど、心理学は一般企業の人事や広報、マーケティング分野でも使えるテクニック。マルチに活躍している人が多いです」と話しています。

 

 

最先端技術を自動車やロボットに活かす「機械工学科」

 

工業大学といえば「機械工学科」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。埼工大では大学全体で次世代自動車プロジェクトを進めており、開発中の電気自動車を展示しています。これは搭載したカメラで情報を得て、コンピューターが自動で判断して運転するもの。

 

展示ブースを訪れ、モーターや駆動システムの説明を熱心に聞いていた女子高生は「こんなに小さなパソコンで動くんですか?」と驚いていました。

 

その他、「ドライビングシュミレータの紹介」や「柔軟な指をもつロボットハンドの紹介」といった、機械工学科ならではのブースに、未来のエンジニアたちは興味津々でした。

 

 

まさにドラえもんの世界。人工知能や3次元を学ぶ「情報システム学科」

 

ハンドルも操作せず、アクセルも踏まずに車を運転できるわけあった。キャンパスの駐車場では、「情報システム学科」の自動運転車試乗体験が行われていました。

 

これは、2台のパソコンを搭載した車両に、周辺の3次元データを記憶させてガイドにしている計画走行です。助手席にあるノートパソコンのスタートボタンで発信します。運転手はハンドルも握らず、アクセルも踏んでいません。

 

車両前方に取り付けてあるカメラで障害物を認識し、システム上で指定した位置を指定した速度で自動で走っているのです。なんとも不思議な光景でした。

 

 

同学科ではその他、人工知能をゲーム感覚で体験できるブースなどを用意。ドラえもんのような夢の世界を、参加者に提供していたのです。

 

「好き」を極めてそれを武器にする!自分だけのキャンパス物語をつくろう!

 

キャンパス内でひときわ目立つフォーミュラカーを発見しました。これを手がけているのは「学生プロジェクト」の参加メンバー。彼らは毎年9月に開催され、海外も含め100校ほどが出場する「全日本学生フォーミュラ大会」に向けて取り組んでいます。

 

学生自身が車の設計から携わり、企業へ部品依頼交渉などもして自作のレースカーを造ります。大会は安全性などが確保されているかをチェックする技術検査、コストやデザインを競う静的審査、タイムや加速性能などを争う動的審査があります。埼工大はこの大会の常連校なのです。

 

 

今年4年生の学生は「自分が好きで学んだことを、実際に復習したり応用したりできる体験ができる場。この経験は就職活動でも大きな武器になっている」と語ってくれました。

 

地元が好きで、地域に貢献できるような仕事を目指すなら「地域学」講座を受けてみては。こちらのブースでは大学の地元、深谷を知るために実施した、過去のフィールドワークレポートをPRしていました。渋沢栄一記念館や市内の企業見学、そして深谷市と繋がりのある世界文化遺産「富岡製糸場」も見学しています。

 

 

埼玉工業大学は、自分の「好き」を追求し、夢を追いかけるためのプロセスをはっきりと見つけられるような、工業系の大学でした。

 

【埼玉工業大学オープンキャンパス情報】

※次回以降の開催予定は次のとおりです。

2回・716日(日)

3回・730日(日)

4回・85日(土)

5回・812日(土)

6回・827日(日)

 

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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