
世界中に多くのプレイヤーがいる元祖戦略トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング (以下 、マジック )」を製造・販売するウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、宇宙をテーマにした最新セット『久遠の終端』の発売を記念し、同セットをスペースバルーンに搭載して成層圏まで打ち上げるプロジェクトを実施。地球を背景に宙を舞うカードの様子を撮影・公開する企画は「トレーディングカードゲーム史上初」とされ、その様子をレポートします。
同プロジェクトは、Chart株式会社の協力により実現。宇宙をモチーフとした壮大なストーリーの『久遠の終端』のカードを、実際に「宇宙の入り口まで届ける」ことを目指すプロジェクトです。
■史上初のプロジェクト、マジックのカードが宇宙へ!
今回打ち上げたのは、『久遠の終端』のプレイ・ブースターのパック。今年の異常気象の影響で何度かの打ち上げ延期を経た2025年9月10日の早朝、北海道日高町から、スペースバルーンに固定されたカメラと『久遠の終端』のプレイ・ブースターのパックがゆっくりと空へと昇っていきました。

離陸からおよそ2時間後、バルーンは高度約30kmの成層圏に到達。そこには、蒼く丸い地球と漆黒の宇宙が広がり、その前景に浮かぶカードの幻想的な姿がありました。映像には、カードが太陽の光を浴びて輝く様子や地球を前に揺れ動く姿が克明に記録されており、現実とフィクションが交差する、まさに“宇宙とカードが交わる瞬間”が映し出されています。
バルーンは一定の高さに達すると破裂する仕組みで、そのまま釧路方面へ降下。ところが、予期せぬ風の影響で、当初想定していた地上での着地地点から外れ、山林エリアに落下してしまいました。
■カードがほぼ無傷で帰還!Xで映像が公開
GNSS(全地球航法衛星システム)によって位置を特定し、現地に向かうと、機体は木の上に引っかかっていました。プロジェクトチームは事前に用意していた安全対策を徹底し、自然環境に配慮しながら無事にスタッフが装置を回収。その後に撮影データを確認しました。

宇宙までの旅をしてきたカードは、なんと奇跡的にほぼ無傷で戻ってきました。壮大なチャレンジの象徴として、これ以上ない成果となりました。
地球を背景に漂う様子は、まるでSF映画のワンシーンのような壮大なビジュアルになりました。マジックX公式アカウントで公開された映像には、成層圏で地球を背景に漂う様子が収録され、カードが“本当に宇宙に向かって旅した”内容を楽しむことができます。
【日本公式Xアカウント】
https://x.com/mtgjp
【製品詳細】
https://mtg-jp.com/products/0000295/