もうそろそろバレンタインデーでございます。最近では花をプレゼントしたり、女性同士でプレゼントしあったり、自分にプレゼントするご褒美チョコ、…と様々なスタイルがあるようでございます。そもそも、西ヨーロッパでは、男女関係なく花やケーキ、カードなど様々な贈り物を恋人や親しい人に贈る日だとか。
ならば、絵本をプレゼントするのもアリではないかと…
今年は、バレンタインデー前に、世界に一冊しかない絵本が重要なキーワードになっている映画「パディントン2」が公開になっており、絵本への注目も高まっているかもしれません。そこで!
「パディントンでも絵本が出てたよね」と会話も弾むこと間違いナッシング! バレンタインデーにチョコと一緒に贈るのに超オススメの大人絵本をご紹介させて頂きます。
まずは、こちら。
「サウスポー」(作:ジュディス・ヴィオースト 絵:はた こうしろう 訳: 金原瑞人)
こちら、イチオシでございます。チョコより甘~いお話でございます。出版社のキャッチは「小さな恋の往復書簡」。おたがい気になっているのに素直になれない少年と少女の、手紙を通じたやりとりで展開する物語でございます。「往復書簡」と聞くと、湊かなえ様の作品をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなドロドロの展開はございません。
読んだ人がとってもいい気持ちになれる、ほっこりする、純粋だった昔を思い出す一冊でございます。小生は読んだ時、海外の上質な恋愛ドラマのオープニングのシーンを観ているような気がいたしました。冒頭にこの往復書簡があって、2人の10年後の物語がスタートする、そんな感じでございます。是非一度、ご体験くださいませ。
そしてお次は、昨年、「リサとガスパール とうきょうへいく」が出版され、東京スカイツリーをはじめ東京の各地でコラボイベントが開催されたフランス生まれの大人気絵本「リサとガスパール」シリーズの中の一冊でございます。
「ガスパールこいをする」(文:アン・グットマン 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳:石津 ちひろ)
絵が素敵で大人にも人気の「リサとガスパール」シリーズですが、こちらは二人の淡くて幼い恋物語でございます。気になっている相手が、自分の嫌いな子と恋をしているのではないかと勘繰ってしまい、…という物語でございます。「サウスポー」同様、幼い恋心が身に染みる、ほっこりする内容でございます。
2作品とも、大人だからほっこり感じられる甘~い幼い恋の物語でございます。これほど、バレンタインデーに適している絵本はないのでは…と思える大人絵本2冊でございます。是非今年のバレンタインデーにお試しくださいませ。
(文:N田N昌)