法人向けマルチメディア対応AIプラットフォーム「BlendVision AiM」を提供する KKCompany Japanは、6月11日(火)~6月13日(木)に東京ビッグサイトにて開催された経営課題解決のための総合展「ビジネスイノベーション Japan 2024 夏 東京」に出展した。
同展示会では、これまで同社が動画配信サービスで培ってきた動画技術、そしてAI活用技術を融合させ、企業・教育機関・官公庁等が保有する動画・文字情報によるあらゆる情報資産の効率的活用を可能とするマルチメディア対応AIプラットフォームであり、今年4月に日本国内においても販売・サービスを開始した「BlendVision AiM」(ブレンドビジョン・エイム)を会場で体験することができた。
実機デモのほかにも、搭載されている先進技術の紹介、実際に「BlendVision AiM」 を使ったAIによる動画情報を含めた、あらゆる情報資産の効率的な活用方法のデモや製品担当によるユースケースを交えたミニセミナーも実施された。
今回は、ブースを訪れて「BlendVision AiM」のデモ体験を受けさせてもらった。同サービスは「会議録画の要約・ハイライト」「ナレッジの集約管理」「生徒・新入社員などの教育」「カスタマーサポート」のユースケースが想定されている。
今回のデモにもあったが、「会議録画の要約・ハイライト」という利用方法で言うと、会議内容の要約、議事録の生成、動画関連箇所のピックアップといった機能がある。録画した会議の動画を「BlendVision AiM」が自動的に要約し、議事録を生成。長い録画データでも、ユーザーの質問に応じて対話型AIが関連箇所をピックアップしてくれるため、長時間の動画でも必要な部分を対話型AIに伝えるだけで、その部分を見つけてくれる。
議事録に関するデモでは、対話型AIに「会議の参加者は誰ですか?」と質問すると出席者の名前を羅列し、該当の動画もアップロードした動画もチャット画面に持ってきてくれる。「議事録を作ってくださいと」伝えると、動画のアップロードをした際に生成された要約を数秒間でチャット画面に出すことができる。
4月のサービス開始からさらに発展した機能として、自動タグ付け、自動クリッピング(シーン分割)が追加された。これらは、同社が持つAIによる動画解析の技術を活かした、動画内の画像・文字・シーンや音声をAIで分析し、動画のタグ付けやクリッピング(シーン分割)を自動で行う機能となっている。この新機能により、大量かつ長時間の動画の管理や見たいシーンの抽出が容易になり、動画の活用がより便利になることが想定される。
自動タグ付け、自動クリッピング(シーン分割)の機能は、Eコマース・小売といった分野での活用事例がある。AIが商品ディテールを自動判別することで、動画の販促利用が促進される。
現在「BlendVision AiM」で行えるのは、画像認識で商品の素材や形状などを自動判別してタグ付けすること、AIが言語情報に加えて視覚情報からも内容を理解し、自動で解説文章を生成すること、目的の商品が登場するシーンを判別可能にすること、となっている。
今後も「BlendVision AiM」にはさまざまな機能が追加されるとのことなので、さらに活用の幅が広がっていきそうだ。