テレワークの素晴らしさを痛感!コロナ禍が生んだポジティブ

2020/07/14
佐伯美佳

テレワークイメージ

今年はコロナ禍でさまざまな試練が続いています。しかし、起きているのは「禍」だけではありません。複数の調査では、コロナ禍がむしろポジティブさを生み出したことが浮き彫りになりました。その意外な内容を、複数の調査結果から明らかにします。

1.約7割がコロナ禍を「ポジティブ」と認識

株式会社LIFULL(ライフル)は、新型コロナウイルス感染拡大による生活者の暮らしが変化し始めていることを受け、これからの暮らしを考えるプロジェクト「話そう、これからの暮らし。-From MY HOME-」を実施しています。

そこでプロジェクト立ち上げに伴い、2020年5月26日(火)~2020年5月28日(木)に独自に「新しい暮らしへの兆し調査」を実施しました。

その結果、およそ8割の人が新型コロナウイルスの感染拡大によって暮らしに変化が起こったと回答していましたが、約68%がコロナ禍における生活の変化を総合的に「ポジティブ」「ややポジティブ」と好意的に捉えていることが分かりました。

コロナ禍で苦労する人も多い中、本アンケート調査結果では意外にも多くの人が前向きに捉えているようです。

では、具体的にはどんなことにポジティブを感じているのでしょうか?

それは、コロナ禍での価値観変化や行動変化の結果によって知ることができます。

●価値観変化

ライフル調査

価値観変化の中でも、ポジティブなものについては、「日常生活における衛生意識が高まった」78.5%、「社会を支えてくれる人への感謝を感じるようになった」71.8%、「健康増進への意識が高まったと思う」62.4%、「家族やパートナーとの時間を以前よりも大切にしようと思った」54.4%などがありました。

ライフル調査

特に10~20代においては、「これまで気付かなかった新しい暮らしを楽しもうと思った」が全体比+12.8ptと大きく変化が見られました

●行動変化

ライフル調査

行動変化でポジティブなものには、「手洗い・うがいなどの清潔さを保つ習慣が身についた」76.3%、「家族揃って食事をとる機会が増えた」41.1%、「普段よりも掃除の頻度が上がった」41.0%などが多くなっていました。

多くの人は衛生面や健康意識のレベルアップ、そして家庭内にはかけがえのない幸せがあったことへの気付きにポジティブを感じているようです。

ちなみに自由回答においては、こんな意外なポジティブが挙がっていました。

「オンライン学習の強みを認識して、徹底的に活用している。」(男性・40代・会社員)

「だらだらした会議がリモート会議でへった。また、簡潔に伝えるようにした。」(男性・30代・会社員)

「飲み会が減り、タバコをやめた」(男性・20代・会社員)

「冠婚葬祭の誘いが減った、無駄な付き合いをしなくて済む」(男性・60代・アルバイト・パート)

「友人や職場の人との外出機会が無くなったので、家族を大切にしようと改めて感じた。」(女性・30代・会社員)

「自炊をするようになり食費をおさえられるようになったし、痩せた」(男性・30代・会社員)

「掃除をしたら思ってた以上に広い家だと気がついた」(女性・20代・学生)

ポジティブは気付かないだけで、そこかしこに転がっているのかもしれませんね。

2.「テレワーク制度の定着を望む人」が96.4%

テレワークイメージ

もう一つ、別の調査を見てみましょう。

ペーパーレス化するクラウドソリューションを開発し、販売しているペーパーロジック株式会社は、2020年3月2日から3日にかけて、東京在住の会社員でリモートワーク・テレワークを行っている 111 名を対象に「リモートワーク・テレワーク」に関するアンケート調査を行いました。

この調査の結果から、コロナ禍にもかかわらず意外なポジティブが生まれていることが判明しました。

それは、「あなたの勤務先で、リモートワーク・テレワークが今後進んで欲しいと思いますか?」という問いに対して、「強く思う」「思う」の回答が96.4%と、大多数がテレワーク制度の定着を望んでいたことでした。

ペーパーロジック調査

その理由を自由回答で尋ねたところ、次のような回答が得られました。

・47 歳:無駄が省ける。

・61 歳:多様な働き方を推進することが必要だと思うから。

・39 歳:満員電車に乗らなくて楽

・49 歳:時代

・48 歳:出勤しなくても仕事ができるから。

・55 歳:交通費が抑えられる。

・29 歳:不測の事態に備えて柔軟に対応できるようにするべき。

・31 歳:実際に在宅で仕事をしてみて、在宅でも仕事ができる環境こそ、働き方改革につながると感じたため

・29 歳:電子認証であれば上司が、その場にいなくてもどこでも承認可能なため。

・53 歳:育児や介護の促進のため。

・52 歳:通勤時のウイルス感染が最もリスクが高いと考えるため。

・31 歳:生産性が上がるのであれば実施すべきと思うから。コロナや災害などの有事の際にも有効だと思うので、日頃から慣れておいた方が良い。

・51 歳:様々な人が、自分の都合のよい場所で、自分に合った働き方ができれば、もっと雇用の機会が増えると思うから。

コロナ以前は、必死に「働き方改革」を推進していた各社でしたが、テレワークですんなり実現してしまった会社もあるようです。いずれにせよ、テレワークは、コロナ感染予防のためだけでない、新たな可能性が見出されたようです。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や仕事全般に影響を及ぼし、大きな変化をもたらしました。その中でも、いかに多くのポジティブを見出せたか、その度合いによって、アフターコロナの状況も変わってくるのではないでしょうか。

Information

株式会社LIFULL「話そう、これからの暮らし。-From MY HOME-」(https://media.lifull.com/campaign_2020061903/)
ペーパーロジック株式会社「『リモートワーク・テレワーク』に関するアンケート調査を実施」(https://paperlogic.co.jp/news_20200306/)

テレワークイメージ

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佐伯美佳
この記事を書いた人

佐伯美佳

国内出版社のWeb媒体を中心としたライター。Web業界を経て、ライターとして独立・起業。健康・美容・グルメ・ライフスタイル・ビジネスのジャンルを中心に執筆中。思わず読みたくなり、読んだら得する情報を発信してまいります。

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