たい焼き屋事業の障がい者雇用で新たな気づきも。働いて自分を試すことで、自分が何ができるのかわかるので体験をしていくのが大切と語る野寄氏の働くことへの想い

2022/02/15
マガジンサミット編集部

今回お話しを伺ったのは大阪を中心に事業を展開する株式会社おおきにの代表取締役 野寄 聖統さん。事業の一つでもある、たい焼き屋「たい焼き甘味処 おめでたい」についてや野寄氏の今後の展開や働くことについて話を伺った。

たい焼き屋をオープンしたきっかけは、独立するスタッフの物件探しを手伝っている中である物件に出会ったこと。その物件は定期借家で3年後には取壊されてしまう。そのため独立するスタッフには向かなかったものの、野寄氏の人柄もあって、ビルのオーナーさんに気に入られて借りなければいけない雰囲気になってしまった。そこで借りることを決め、3年限定で何をしようかと考えたところ、コロナ前ということもありインバンド需要も多かったので海外の人が面白がってもらえる商品、そして設備投資が少なく済むもので絞り込み、たい焼きとなった。というのも、たい焼きはガスではなく電気で作れる。そのため全員が焼く分数を覚えればすぐに作ることができるのだ。更にたい焼きを海外であまり見たことがなかったので海外の人が喜ぶ具材を入れれば面白いのではないかと思った。美味しいものは大阪でたくさん食べれるけれど、面白かったと記憶に残る食べ物を提供したいと考え、たい焼き屋を始めたと野寄氏は話す。

この店舗の従業員はみんな障がいを持った人たちだ。店内は小さなお子さんも入れるように小上がりもある。最初は近所の日本人にもインターナショナルな雰囲気を感じてもらえるようにと海外の人を採用しようと考えていたものの、コロナになったため採用も難しくなり、お客も少なくなった。ただウーバーなどのテイクアウト需要はあるため、作る作業は必要で、逆に店内ではそこまで動きが必要のない状況が続いたため、ハンディキャップがある人もゆっくり一緒に作れるのではないかと障がい者の採用を進めたと話す。

お店をスタッフにとって自立するチャンスを与えられる場所にしたいとも考えた。3年限定というもののお店で働くことで、自信をつけてどこでも通用する人になってもらえたら嬉しい。スタッフにとっても人生が変わる場所になればいいと状況により考えがシフトしたと野寄氏は話す。

医療従事者を応援する「たい焼き1000匹お届けプロジェクト」というクラウドファンディングを行ったり、学生の職業体験の受け入れをしたりとちょっとずつ知ってもらえるようになってきた。

スタッフはお金が触れない、一度にいくつものことを言われると動きが止まってしまうなど色々なことがあるものの、健常者にも苦手なことはあるためチームで補いながらビジョンを共有して何かをつくっていくのは一緒だと勉強させてもらっていると野寄氏は語る。

幅広い事業でのテーマは健康や人が中心となっているが、これからの展開はどうなのかと野寄氏に聞いた。すると少し前に、スペースを借りてキッチンカーや露天を出して、近所のダンススクールや空手教室に声をかけ、みんなで楽しめるイベントの場をつくらないかと声をかけたと話す。そして、こういう状況だからこそ、ノーギャラでも、みんなで何かをつくり上げる意思のあるところと手を組みイベントを開催したところ大盛況で大喜びだった。このように普段は接点がなくてもコラボをすることで新しことができるという体験が生まれた。そこで事業になるかはわからないが「コラボレーション」の相乗効果の面白さに着目して繋げていく場をつくっていきたいと今後のことを話してくれた。

事業として考えているのが、セルフエステやセルフの歯のホワイトニングのサロンをつくりたいということ。更には、まだ対象や方向性は検討中だが繋がりがつくれる学習塾も考えていると言う。まだまだやりたいことが多い野寄氏にとって、働くということについて聞くと、自分の存在理由や生きている意味を見いだす場所だと思っていると語る。例えやりたいことが分からなくても、とにかく働いて自分を試すことで、自分が何ができるのかわかってくるので体験をしていくのが大切だと最後にメッセージをくれた。

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