WBC開幕! 野球が大注目だから助っ人外国人を掘り下げる(地雷編)

2017/03/06
南城与右衛門

3月上旬に第1ラウンドが開幕するWBC。決勝の数日後には日本でペナントレース開幕と、この春は野球に大注目です。

 

さて、新シーズンとなると、期待されるのが新加入の選手たち。ルーキーや移籍組、そして外国人助っ人。大金を払う割に当たりハズレの幅が大きい助っ人ですが、これまでのNPB史には期待外れを通り越して“地雷助っ人”も存在し、ある種のレジェンド化しています。今回は不振で解雇なんてかわいいもの。後ろ足で日本に砂をかけ帰っていった助っ人を紹介します。

ケビン・ミッチェル外野手(ダイエー 95年)

 

メジャーでは2冠を獲得した年もある、バリバリのメジャーリーガーがダイエーホークスに入団。しかも日本での公式戦では初打席満塁本塁打を放つなど期待大の選手でした。ところが、数試合出たところでケガ。

 

一説には「ドーナツ食ったら歯根をケガしたわ…」という独創的な理由らしいです。

 

そもそもサボり癖など問題のある選手だったようで、このときを含め2度の無断帰国の暴挙に出て球団は解雇。そのくせ「年俸全額払えや」と裁判沙汰に。最強助っ人ランディ・バースは彼を称し「実力があるのにメジャー球団が取ろうとしないのは、何か問題があるからだ」と暗にヤベェ奴だと語っていました。

ブラッド・ペニー投手(ソフトバンク 12年)

ケビン・ミッチェルの件もあり、何かとつかまされるホークスですが、またまたつかんでしまったのがペニー。初登板で早々に癖を見抜かれ5盗塁を許しノックアウト。その後「肩が痛い」と検査を受け「異常なし」の診断を受けますが謎の帰国。現地にいる際、自身のツイッターに馬と戯れる写真をアップ。休養を謳歌する姿に批判を受けます。※本人は過去の写真と釈明

 

初登板から約ひと月後「日本の生活に馴染めん」との理由で、たった1試合に登板しただけで退団を申し入れました。その後、ツイッターに「アメリカに戻れて最高だぜ」と書き込むと、日本から怒りのリプの弾幕が。これに対しペニーは「あいつら俺にぞっこんだな」と、煽りの名手っぷりを見せました。

バール・スノー投手(日ハム 74年)

貿易会社の社員として来日した際、ついでに日ハムの入団テストを受けたら合格。4月分の給料をもらうと、とんずら。捜索の末、帰国していることが分かり、本人曰く暴漢に襲われ怖くなったという。日本でプレーする気はある、との意思を示しましたが、球団はホームシックと断定し契約しないことを決定。パリーグ初の無期限失格選手となりました。

トッド・リンデン外野手(楽天 09~10年)

 

絶望的に性格が悪いとされるリンデン。プレーも粗く、バントの構えからバットを引いてキャッチャーのマスクに当てるバットアッパーをかまし乱闘寸前に。こんな奴なので審判や球団首脳に対する暴言も多く登録抹消になることも。監督に謝罪に行く際、サンダルにTシャツ・短パンで訪ね、怒りを逆なでしています。また試合中、英語の分からない観客に向かってえげつないスラングの暴言を吐き、同僚の外国人助っ人をドンびきさせたともいわれています。

ジョー・ペピトーン内野手(ヤクルト 73年)

日本プロ野球史上最悪の助っ人外国人と言われるのが、ペピトーン。メジャーでヤンキースなどに所属し、それなりの成績を収めていましたが素行不良の噂はあったそうです。それでもヤクルトが獲得。来日し若干活躍しますが、約10日後に無断帰国。その理由は離婚裁判に出席するため。

 

ひと月以上後に再来日し、ちょこっと試合に出ると足が痛いと休場。その間、ディスコで踊り狂ったり、路上を疾走したりする姿が目撃されています。また仮病で練習をサボる、長距離電話や来日する際の荷物の輸送費、飼い犬の輸送費などを球団に請求。結局わずか14試合に出ただけで退団すると、地元紙のインタビューで、日本は家の扉の高さが1m30センチしかない、マック1つ1500円する、英語がまるで通じない、など無いこと無いことを吹聴していました。まあ、そんな奴なので帰国後のメジャーでも総スカンを食ったようです。

 

概ね、メジャーとの契約がこじれ「短期で日本でプレーするか…」的な「こし掛けプレーヤー」は地雷化する傾向にあるようです。とはいえ、逆に大型新人と大金でメジャー移籍した日本人選手が、ぱっとしない成績で帰ってくることもしばしば。アメリカの悪態つく奴は少数ですが、向こうにしたら「地雷だった…」と思っているかもしれませんね。

 

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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