オリンピックハプニング!かつての五輪珍事件をまとめてみた

2016/08/11
南城与右衛門

この夏最大のスポーツの祭典、リオデジャネイロ五輪が開幕し、柔道や体操で早くも日本のメダルラッシュ。

そんな五輪、毎回感動のドラマが生まれ、見る者の胸を熱くしますが、一方でハプニングやアクシデント、真剣勝負がゆえに笑ってしまう珍事件がおこります。

そこで、これまでに実際におきた珍事件を紹介します。

 

マラソンでキセル発覚!! メダルはく奪

1904年の米セントルイス大会でのこと。マラソン当日は気温30度を超える猛暑。次々と走者が脱落していく中、先頭集団に着けていた米のフレッド・ローツも折り返しを過ぎたあたりで倒れ込んだんだとか。そこに偶然、車が通りかかるとフレッドを車に乗せ救助。競技場まで送ってもらうことに。

ところが、競技場まで8キロ手前で車が故障。『僥倖!』とカイジのように思ったかは分かりませんが、フレッドはコースに戻りレース再開。

 

さも、『ずっと走ってました感』を出しながら…。フレッドは、それまでの記録30分も早くゴールし優勝。もちろんこんなことが許されるはずもなく、表彰式の時、車の持ち主が顛末を暴露。メダルはく奪、陸上界から永久追放となりました。

 

平和の象徴丸焼け事件

1988年の韓国ソウル大会開会式。華やかで豪華な式典が進行していく中、幾匹もの純白の鳩が青空に舞う…。そして聖火ランナーが現れ聖火台へ。その聖火台には先ほど放たれた平和の象徴が何匹も羽を休めていました。

 

ランナーは知ってか知らずか聖火台に点火。燃え上がる聖火。灼熱の炎が逃げ遅れた鳩を飲み込み丸焼き。

 

この鳩ジェノサイドの様子は、世界に配信され猛批判を浴びました。そもそも、聖火台に火を灯す前に鳩を飛ばすという段取りだったものが運営の手違いにより鳩を先に飛ばしたため起こった惨事でした。

 

ワースト記録なのに拍手喝采!?

2000年の豪州シドニー大会で注目を浴びた競泳選手、赤道ギニアのエリック・ムサンバニ。そもそもこの選手、バスケットボール選手で水泳経験がないのに国の方針で競泳に。しかも赤道ギニアには当時最も長いプールで17mのものしかない上、ムサンバニはそこでたった8か月だけ練習。五輪出場まで50mプールを見たこともなかったそうです。

そんなムサンバニが100m自由形予選に出場。当然ビリかと思いきや、同じ組で泳ぐはずの2人がフライングで失格。

 

ぼっちで泳ぐはめに…。水をかく姿はまるでおぼれているようなもので、タイムも1分52秒72と五輪ワースト記録。ところが、泳ぎ切った姿に感動した観客はスタンディングオベーションで祝福しました。

 

 

ハート強すぎ!? 開会式に謎の女

2012年の英ロンドン大会の開会式は、ジェームスボンドやエリザベス女王が登場したりと豪華だったことで知られていますが、一方で珍事件も。

インド選手団が入場する際、同伴し入場してきた若い女性。堂々とした笑顔で、歓声に応え手を振り行進。ところがこの女性、選手ではなく関係ない人で、どさくさに紛れて加わってしまったんだとか。

 

女性の正体はインド出身で現地在住の学生。ボランティアに参加し、「興奮しすぎた」ため入場にも図々しく参加しちゃったそうです。

セキュリティーの問題で批判が集まる一方、堂々とした姿に大物感を感じる人も多かったようです。

 

 

1896年第一回アテネ大会から始まり、今回のリオで31回目を迎える夏季五輪。4年に1度、興奮の名場面をいくつも見せてくれる選手たち。

 

日本選手団はどれだけメダルを獲得するのか、そしてどれだけの珍事件が発生するのか、両方に期待です。

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この記事を書いた人

南城与右衛門

"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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