炸裂するか!必殺『居反り』。今知っておくべき新十両【宇良和輝】のスゴさ!

2016/05/10
放送作家 石原ヒサトシ

5月8日からはじまった大相撲5月場所。どうか皆さんいつもより早い時間にテレビのチャンネルを合わせ、十両に昇進した宇良(うら=木瀬部屋)に注目して下さい。なにかやってくれそうな、期待感ワックワクの新力士がいよいよ上がってきました!

 

史上4番目のスピード十両昇進、宇良和輝(うらかずき)

1992年(平4)6月22日、23歳。大阪府寝屋川市生まれ。小学校と幼稚園の教員免許を持つ、関西学院大学相撲部出身(125年の歴史において、初のプロ力士)である。173センチ、127キロの小兵力士だが、わずか所要7場所、史上4番目のスピード出世で十両昇進を果たした。

 

彼が注目を浴びたのは2年前『マツコ&有吉の怒り新党』番組内のコーナー“新3大 宇良和輝のマンガみたいな取組み”で紹介されたことだった。(目を付けるのが早い!)。

 

得意技は、なんと【居反り(いぞり)】。正面から自分の背中に相手の体を乗せてそのまま上体をそらし後ろに返してしまう荒業だ。

レスリングの影響をうけた技に注目!

4歳から相撲を始めたが、どちらかといえば小3から習ったレスリングが好きだったようだ。しかしレスリングで高校の推薦が取れず、相撲の推薦で京都府鳥羽高校に入学。その後、相撲推薦で関学に入った。

 

そこで、体は小さいがレスリングと相撲の技をうまくミックスさせ、狭い土俵をワイドに使い、技の巧みさで観客を沸かせ注目を浴び始める。

 

2013インカレ相撲競技 居反り

 

 

13年にロシアで開催された武術と格闘技の世界大会の相撲(85キロ未満の部)で優勝した。14年全国学生個人体重別選手権無差別級3位という実力を持って角界入り。俊敏な動きと多彩な技から”アクロバット相撲”と呼ばれるようになり、入門会見には約100人の報道陣が詰めかけ話題となった。

 

宇良の珍決まり手『つたえ反り』

 

押す、離れる、潜る…技も多彩

 

上の動画は、初土俵の一番だ。今はここまで離れた相撲はなかなか見ないが、宇良の立ち会いの特徴は、決してガチでぶつからず基本は懐に潜ること。そして重心の低さを利用して、足を取ったり横に振ったりと相手が嫌がる動きから技を繰り出すのである。

 

さらに、今年3月場所の取組(ダイジェスト)を見て欲しい。

 

 

初土俵から破竹の15連勝を飾るなど、通算成績は38勝4敗(本割のみ)という強さ。そして、38勝の決まり手の種類はなんと16にもなるのだ。その全てを書き出してみた。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

放送作家 石原ヒサトシ
この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

放送作家 石原ヒサトシが書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop