現役ラジオディレクターがコッソリ教える!ラジオ懸賞“当選”のコツとは!?

2016/02/16
わたなべもも

ラジオを聴いていると、よく気前よくプレゼントしていることに気づく。

でも、懸賞って一般的になかなか当たらないイメージがあるような……。

 

そこでズバリ、ラジオディレクターに抽選の裏側と、当選しやすいコツを教えてもらった。

 

今回も話しをしてくれたのは、前回の“ラジオ投稿”について色々教えてくれた2人のディレクター。

業界歴7年のHさんと業界歴8年の女性ディレクター・Aさん。

 

ラジオで読まれやすい手紙(葉書)を書けば、いわゆる懸賞雑誌やイベントなどの懸賞応募にも当選しやすいんじゃないか?

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懸賞なび
 白夜書房

 

と腹黒な気持ちも抱えつつ……それでは、早速2人に話を聞いてみよう!

 

抽選のしくみ 

まず、謎多き抽選の仕組みについて訊いてみた。

 

「企業のオープン懸賞のように無造作に選んでいると思われがちですが、ラジオの場合は懸賞に関しても、ひとつひとつ目を通して決めていますよ。大体ADが仕事の合間に選んでいます」とHさん。

 

ということは……。

 

「そうですね、やはり乱雑に書いてあるものよりも、丁寧に読みやすく書いてあるものには目が行きますね」とのこと。

 

では「数撃てば当たる」で複数通送れば当たる可能性も上がるの?

 

「何通送っていただいても、こちらではわかりますので、結局1通という扱いです」とのこと。何枚も慌てて応募するよりは、丁寧に1枚を書き上げる方が当選しやすいようだ。

 

豪華な賞品がある、2か月に1度の聴収率週間が狙い目!

「普段からラジオを聴いている方はご存知ですが、ラジオ業界では2か月に1度、聴収率を測る『聴収率週間』があります。

この時は各局・各番組、豪華なプレゼントを用意することが多いです」(Hさん)

 

この期間は商品が豪華だったり、当選者を多めに設定したりするそうなので、ぜひ普段ラジオを聴かない人も、聴いてみて応募して欲しいそうだ。

 

送るタイミングにもコツがあった!

『投稿』について語ってもらった時にも“採用されやすいタイミングがある”と教えてもらったが、懸賞にも同じことが言えるの?「もちろんありますよ!」と即答するAさん。

「それは、当選者発表のタイミングにもよります」え!それってどういうこと!?

 

「番組内で発表する場合は、『投稿』の時と同じようになるべく早く送っていただいた方が、じっくり目を通しやすく、『この人にあげたい』という気持ちが湧きやすいですからね」

 

なるほど、それはわかりやすい!しかし、全く逆のパターンもあるとか……。

 

「これが番組内で発表せず、後日発表だったり、発送をもってお知らせする場合は、締切時間ギリギリに送った方がよいですよ」とAさん。

 

「番組が終わった後にまとめて見ることから、ギリギリに送るとメールでは受信トレイの一番上になるので、よく目につき、目を通しやすいです」なるほど発表の仕方によって送るタイミングを変えるくらいなら、手間もかからず楽チンかも!

 

こちらも“初めて”は当たりやすい

“投稿”と同じく“懸賞”も「初めて出します」という一言に弱いのだとか。

しかし、こちらも嘘はバレてしまうとのことで「差出人名やラジオネームを変えてもアドレスで覚えちゃうので、わかっちゃうんですよ(笑)」とHさん。

 

どうやらプロの目は欺けないようだ。

 

課題付きの懸賞の場合

「たまに『現金プレゼント、あなたの使い道を教えて』というような簡単な宿題がついている懸賞がありますが、よく『貯金する』など短く普通の答えを書いてくる方が多いのですが、そうすると『どうしてもこの人を選びたい』という決定打に欠けますよね」とAさん。

 

確かに。ではどう書けばよいの!?

 

「個性的かつ、具体的なことを書いていただくと当選しやすいですよ。」

 

「貯金だったら『こういう理由でいくら貯めたいからもらっても使わずに貯金します』という感じで。例えば具体的な町名をあげて『スカイツリーがよく見える場所を見つけたから、そこに家を建てる資金にしたい』などという人が当たったことがありました」

 

なるほど、これなら誰でも書けそうですよね!

 

ビックリ!意外と当たりやすい!?

「番組にもよりますが…」と前置きしたAさん。「皆さん、当たらないと思って敬遠されるのか、ほぼ2人に1人とか、下手すると応募者全員当選なんていう時もあるんです」

 

なんと、それは意外ですね!

 

「しかも2人に1人とかだと、ちゃんと住所・名前など応募必須条件を書き忘れたり読めない字で書いてくる人も多いので、丁寧に書いてくれるだけでほぼ当選と考えていただいてもよいですね」とのこと。

 

これはもう出すしかない!

 

意外と穴場の懸賞もあるとわかったラジオ。普段「クジ運が悪い」と嘆く人も、これは是非送ってみるだけの価値はありそうだ。

 

 

< 取材・文 / わたなべもも  >

 

 

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この記事を書いた人

わたなべもも

構成作家。外資系企業を渡り歩いた後に、テレビの新人作家オーディションのファイナリストになったことがきっかけで構成作家に。かつて年間200冊以上の本を読んで培った雑学や一般常識を活かし、地上波・BS・ラジオ・ネット配信までメディアにこだわらず幅広く活動。

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